No Nukes
チェルノブイリ原発事故の原因は巨大地震!?
1986年、世界中を震撼させたチェルノブイリ原発の事故は、これまで運転員のミスと暴走しやすい原発の構造が原因とされてきた。
しかし、1999年にロシア、ウクライナの両科学アカデミー地球物理研究所の専門家チームが、事故は局所的な直下地震による原子炉の破壊が原因だ、との研究報告を発表している。
研究チームは、事故当時、チェルノブイリの近くにあった3個所の地震観測所のデータの分析を行った。
分析により事故の23秒前に最初の強い地震動があり、次いで9~10秒前に発生した地震動によって原子炉に致命的な破損が生じたと結論づけた。
地震は極めて局所的で震源は事故炉の直下。事故炉の震度は国際震度10~11(日本式では6~7)、他の炉では5~6であったようだ。
この報告の「真偽」は未だ定かではないが、チェルノブイリ原発事故の原因が直下型地震であったとしても決しておかしくない現実を私たちは目の当たりにしている。
2004年に起きた新潟県中越地震では、断層面の真上にあった川口町のほとんどの家屋が倒壊し、高速道路の分厚いコンクリートすら破壊された。
新潟県中越地震のマグニチュードは6.8と推定されている。
阪神淡路大震災(マグニチュード7.3)よりもエネルギーでは四分の一以下という水準だが、震源の深さや地盤の状態、断層ずれの方位と角度などいろいろな条件で、局所的にはすさまじいエネルギーが発生していた。
震度7を観測した川口町では、なんと瞬間的な揺れの強さを表す最大加速度が2515.4ガルに達したことが気象庁の観測で分かっている。
2003年7月の宮城県北部地震の最大値2037.1ガルをさらに大きく上回った。
ところで、日本の原発が設計段階で想定している地震の揺れはどの程度のものか?
2007年の中越沖地震でついに柏崎刈羽原発が重大なダメージを受けたため、各原発では耐震基準を見直しているが、最高でも1000ガル程度しか想定していない。
日本列島各地で相次いで発生している巨大地震は、日本の原発の耐震設計を根本から見直すことを求めているはずだが、未だ政府や電力会社の対応は経済性を優先させて安全性を二の次にしていると言わざるをえない。
