
この美しい湖が今どうなっているのか?
最新の工事状況は、ポインタをこの写真の上に移動すると見ることができます。(2002年12月1日撮影)
この美しい湖を埋め立て、なんと産業廃棄物処分場が建設されようとしています。既に工事は始まっています。
多くの地元住民は建設に反対し、工事差し止めを求めて訴訟を起こしています。
住民の意向を無視して工事を強行しているのは、茨城県が関与する第三セクターです。
談合疑惑も報じられました。
第三セクターという名において、地元住民の意志を無視した工事が強行されています。
この問題に取り組む茨城大学エコ・アクションの方からのメッセージです。
茨城県笠間市福田地区に「ふじみ湖」と呼ばれる美しい湖があります。水深39メートル、周囲700メートル、毎日100トンの水が湧き出るこの湖を、茨城県は水たまりとしてしか認めず、ここに産業廃棄物処分場を建設する工事を強行しています。
「ふじみ湖」はすぐ行ける場所にあり、小さな山の上から見えます。今はもう水抜きが終わり、無残な姿しか見せていませんが、水をたたえた「ふじみ湖」は、エメラルド・ブルーの美しい湖でした。
ここには北限のシラン(紫蘭)が見られるほか、南限のオゼイトトンボを、尾瀬よりも生息密度が高い状態で見ることもできました。他にも、体長2センチしかないハッチョウトンボやタガメなどが湿地帯に生息していて、周囲の森にはオオタカやハイタカ、ヤマセミ、オオムラサキ、トウキョウサンショウウオなどの珍しい動物が住んでいたのです。
隣接している、笠間市・岩間町・友部町・内原町・茨城町・美野里町などの水源にもなっている涸沼川にはギバチやゲンジボタルやメダカがいます。
茨城県は、なにかにつけて「住民の一部が反対している」と述べていますが、住民の大部分は反対しているのです。周辺地域から、2万2千筆の反対署名が集まりました。
2002年10月1日には、地元住民150名が反対する中、着工式がおこなわれました。
工事の強行に対して住民は、工事差し止め仮処分の裁判を開始しています。原告には福田地区から100名、合計で300名になっていると言います。民間の事業なら、仮処分で裁判中は工事を停止しておくものですが、公共関与を大義名分に工事はどんどん進められています。
ふじみ湖を守ることは、ただの地域エゴではないのです。全国から、世界からもふじみ湖保全を求める声があがっています。「エコフロンティアかさま」には、処分法、技術的問題以前に、場所の選定法自身に問題があるからです。
住民の意向を無視して工事を強行すればするほど、「エコフロンティア」という美名はかすんでしまいます。
「エコフロンティアかさま」には、茨城県内全域の産業廃案物が持ち込まれます。笠間市住民だけの問題ではないし、さらに茨城県内だけの問題でもありません。ゴミ問題は、それ自体が世界的な問題です。
私たち人類は、自然とともに生きていかねばなりません。廃棄物を燃やすことだけでは問題を解決できないし、処分場は、永久的には造れないのです。一人ひとりが地球に生きていることを自覚して、未来をも考えた行動を取らねばならないと思います。
まだ間に合います。今工事を止めれば、また「ふじみ湖」には美しい水が湧き出てきます。あのエメラルド・ブルーの湖面がよみがえるのです。
一緒にふじみ湖を守りませんか!
2002年10月30日