Ecology
「原子力発電はクリーンな電気のつくり方」
誰が考えついたかしらないが、あまりにも酷い広告コピーだ。
「これは不当な広告表示だ」とJAROへ訴えていた男性の主張は、当然のことながら認められた。
2008年11月25日付で下されたJARO裁定はこう指摘。
今回の雑誌広告においては、原子力発電あるいは放射性降下物等の安全性について一切の説明なしに、発電の際にCO2 を出さないことだけを捉えて「クリーン」と表現しているため、疑念を持つ一般消費者も少なくないと考えられる。
今後は原子力発電の地球環境に及ぼす影響や安全性について充分な説明なしに、発電の際にCO2 を出さないことだけを限定的に捉えて「クリーン」と表現すべきでないと考える。
電事連側は、「発電の際にCO2を出さないという特長をクリーンと表現した」と言い訳したらしいが、さすがにこれ以降、「原発は発電時にCO2を出しません」と限定的な言い方に変わってきた。
ところが、こうしたJARO裁定を完全に無視して、「原子力ポスターコンクール」なるものが行われている。
http://www.jaero.or.jp/poster10/pc/index.php
「きれいなエネルギー原子力」、「きれいな空気ありがとう」と、放射能汚染リスクや放射性廃棄物問題など、原発のデメリットをすべて無視した言葉が並ぶポスターを書いたのは子どもたち。
勿論、書いた子どもたちには何の罪もない。
ご丁寧にポスターを書くために「ヒント」を記したページがある。
http://www.jaero.or.jp/poster10/pc/hint.php
このヒントのなかに、「地球に優しい原子力発電」と堂々と記してあるのだから、子どもたちは素直に、その通りに書いているわけだ。
ところでこの事業は、文部科学省及び経済産業省資源エネルギー庁より委託を受け、(財)日本原子力文化振興財団が運営。
つまり国民の税金が使われているわけだ。
早速(財)日本原子力文化振興財団にいくら税金が使われているか電話して聞いてみた。
担当者は「資源エネルギー庁に問い合わせしてみます」と。
「公開していないわけですか?」と突っ込むと、「いえ、資源エネルギー庁のホームページに調達情報として公開されてます」と回答。
そこで調べてみるが、以下の調達契約のページを探し当てた。
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/keiyaku.htm
このページの「委託費 平成21年度」をクリックすると以下のPDFが出てきた。
このファイルは見易くするために私が加工しているので、(財)日本原子力文化振興財団が契約した項目はハイライト表示されている。
これによれば昨年の「原子力ポスターコンクール」については、1727万2500円で請負っている。
興味深いのは、この財団、他にも資源エネルギー庁から業務委託されていて、平成21年度の総額は、1億3940万7688円。
核燃料サイクルの宣伝事業などを請負ってこれだけの税金を得ている。
なんのことはない、まさに自分たちに税金が回ってくるように、必死に原子力の宣伝をしているわけである。
昨年度の調達情報を見れば、同じような財団や独立行政法人が山のように存在することが分かる。
まさに、原発利権そのものである。
こうした財団や独立行政法人に、資源エネルギー庁や経済産業省の役人が多数天下っているのは想像に難くない。
自分たちが甘い汁を吸い続けるために、ほとんど子どもへの洗脳に等しいポスターコンクールなどを続けるとしたら、こうした財団や独立行政法人はさっさと仕分けされるべきだろう。
30年近く中国電力の上関原発計画に反対を続けている島がある。
瀬戸内の入口、山口県上関町の祝島だ。
この島を訪れても、主に釣り人向けの民宿が数軒あるだけ。
コンビニは勿論、自動販売機すらない。
でもこの島に降り立った瞬間、そこに流れる時間がとてもゆっくりしていることに気付く。
私が生まれた昭和30年代には、まだ日本のいたるところに流れていた時間だ。
そう、この島の最大の魅力は、このゆったりとした時間の流れにある。
訪れた人はそれを肌で感じることができるが、この映画はそれを見事に映し出した。
映画は、祝島に流れるゆったりとした、奥深い時間の流れを見事に表現することで、都会に生きる私たちが日々追いかけられている時間がどれほど窮屈で殺伐としたものか、あらためて気付かせてくれる。
波にただよう小さな船の上に座り、鯛の1本釣りをする正本英一さんは74歳。
釣れた魚に必ず「よく来なさった。ありがとう」と語りかける。
「50年以上漁をしても未だに微妙な潮の流れの変化は分からない。原発ができたら間違いなく海は死んでしまう」
その言葉は、どんな科学的データよりも説得力がある。
祖父が島の斜面に造った棚田を守り続ける平萬次さんは77歳。
子どもの時の手伝いを含めれば、その棚田で70年間米を作り続けている。
祖父の亀次郎さんは、高さ30メートルを超える城壁のような石を積み上げて棚田を造った。
斜面の上のほうにある岩を下に落としながら積み上げたとはいえ、すべて人力。
子どもたち、孫たちに美味しいお米を食べさせたいとの一心で、信じられないような日々の作業を何十年も積み重ねた成果だ。
その棚田で今も米を作り続ける萬次さんだが、祖父の亀次郎さんはこう語っていたそうだ。
「曾孫の時代になれば誰も引き継ぐ者はいなくなり、またこの棚田は原野に戻っていく。人間の営みとはそういうものだ」
子や孫のために血のにじむような苦労をして造った棚田も、百年もしないうちになくなる。
それでも、子や孫たちが美味しいお米を食べられればそれで十分だと。
読み書きができなかった亀次郎さんが作った歌を、棚田の巨大な石に刻む萬次さん。
今日もまた
つもりし雪を かきわけて
子孫のために ほるぞうれしき
正直、私はこの亀次郎さんの言葉に一番衝撃を受けた。
悠久の時の流れのなかで、自らの人間としての営みのちっぽけさをきちんと自覚し、決して奢らず、かといって諦めもせず、与えられた生を全うする。
そして子や孫に益はあっても、決して彼らの負担にはならないように、精一杯の努力をする。
これと対極にあるのが大量生産、大量消費、大量廃棄を前提とした原発建設だろう。
現在の欲望を満たすために、子どもたち、孫たちどころか、この先何万年も続く核のゴミを出す。
原発を一度造れば、ただの原野に戻ることはあり得ない。
にも関わらず中国電力は、祝島の人々の営みを、「一次産業だけで食べていくことが難しいのはみなさんもお分かりでしょう」と侮蔑し、わずか数十年(原発の寿命)の電力供給のために、何百年も続いてきた最も持続可能な人々の生活を踏みにじろうとしているのだ。
映画冒頭に流れるテロップは象徴的だ。
故高木仁三郎氏の著書『いま自然をどうみるか』よりこんな言葉が引用される。
人間は火を燃やす竈を精密に強大にし、また、術に長けはしたけれど、なお壮大な生物の文化には合流しえずにいる新参者なのかもしれない。
核の竈などという、自然界の文化とはなじまない、ある意味ではきわめて野蛮な文明を発達させたことなども、その現われといえるかもしれない。
人間は確かに頭脳も大きく理智にも長じ、言語機能に優れた生物ではあるけれども、いや、そうであるからこそ、その意識的な行為によって、今後は生物全体の創出する<文化>の世界へと合流していくべきなのだろう。
全国で上映が始まっている。
ぜひ多くの人に観てもらいたい映画だ。
『祝の島』公式ホームページ
http://www.hourinoshima.com/
2008年5月、富山県富山市(旧大沢野町)の土(ど)集落で有畜循環有機農業を営む農場「土遊野」を訪れた。
http://doyuuno.net/
食の安全・安心が求められるなか有機農業はかなり普遍的となったが、この農場のすごいところはほぼ自給自足できるような循環型農業に取り組んでいること。
農場を営んでいるのは橋本秀延さん・順子さんご夫妻。
土集落は限界集落で、ここに定住しているのは橋本さん一家だけ。
しかし「限界」とのネガティブな言葉とは裏腹に、新緑の自然がまぶしいほどに美しいまるで桃源郷のような場所だ。
午前9時半、到着と同時に早速やぎの乳搾り体験。
やぎの乳はパンパンに張っており、急いで搾ってやらなければ可愛そうだ。
あっという間に2リッタービン2本が一杯となる。
ちなみにこのやぎは農場の空き地に放し飼いとなっている。
のんびりと草を食べているが、ほぼそれだけで毎日これだけの乳が出るのだからなんと効率的。
しかもその晩の食卓で味わった手作りカッテージチーズの美味しかったこと。
汚染されていない土地に生える草を食べているからほとんど臭みもなく、かつ濃厚。
一家に一頭やぎを飼えば乳製品に困ることはないと実感できた。
土遊野では平飼いで800羽養鶏している。
その卵の採取作業をお手伝いしたが、鶏舎はほとんど臭いがしない。
鶏たちに与えているのは、有機栽培の自家製デントコーンや野菜のくず、もみ殻など。
それをほのかに醗酵させて生温かい状態で鶏に与える。
そのため鶏の糞もほとんど臭いがしない健康な糞。
その糞は田畑にすきこんで肥料となる。
この採れたて卵を翌日朝、温かいご飯にかけて食べたが、本当に濃厚でかつ優しい味がした。
ちなみに卵の黄身の色は、薄いレモン色に近かった。
順子さんから、市販されている卵の色は、実は任意で変えることができると聞いて驚いた。
飼料業者は色見本をもっており「この色にしたい」と指定すると、卵の色を変える成分が飼料に配合されるそうだ。
濃い黄色だからといって健康的な卵とは限らないわけだ。
それとは対照的に土遊野は、化学肥料や飼料などをすべて外国に頼る既存の農業からの脱却を目指している。
今後原油価格が高騰し、大豆やトウモロコシなどが品不足となることは避けられない。
食料自給率4割を切っている日本農業をどうやって再生させるのか、その方途を示している試みだ。
4ヘクタールの棚田では、アイガモ農法により米作りもしている。
蕎麦や小麦、ホウレンソウなど40種以上の野菜も育てており、すべて化学肥料や農薬を使っていない。
日本が食料危機に陥っても、この限界集落だけは大丈夫だろう。
夜は晩酌しながらご主人の秀延さんと様々なお話ができて本当に楽しかった。
経営的にも確固とした基盤を確立しつつ、有畜循環有機農業を展開する橋本さんたちの試みを全国に広げていけば、持続可能で安全・安心な食を提供する日本農業の展望が大きく開けるのではないか。
美しい自然のなかで地に足をつけた自給自足の生活にたまらない魅力を感じた。
土遊野には海外からも多くの人が研修に訪れている。
有機農業に興味のある人はぜひ一度訪れて欲しい。
ここ数年、世界各地である日突然ハチの群れがいなくなる異常事態が報告されている。
「ハチがいなくなったら蜂蜜が食べられなくなる」と思うかもしれないが、食べられなくなるのは蜂蜜だけではない。
この異常現象を予告するかのように、アインシュタインは次のように語っていた。
If the bee disappears from the surface of the earth, man would have no more than four years to live. No more bees, no more pollination, no more plants, no more man.
「もしハチが地球上からいなくなると、人間は4年以上生きられない。ハチがいなくなれば受粉ができなく、植物は育たず、そして人間は滅びる」
ハチの群れが突然失踪する現象は、「蜂群崩壊症候群(CCD)」と呼ばれる。
フランスでは原因をネオニコチノイド系農薬と断定し、使用を禁止する最高裁判決が出ている。
ところが日本では、JAがカメムシ駆除用の農薬として「有機リン系」から「ネオニコチノイド系」への変更を農家に薦めており、ほとんど野放し状態だ。
CCDの原因は未だ確定していると言えないかもしれないが、農業大国であるアメリカはCCD研究に多額の予算を投じているようだ。
自然界のバランスが崩れれば、生態系の頂点に立つ人類もまた深刻な影響を受ける。
CCDは、環境を破壊し続ける人類に対する自然からの警告かもしれない。
7月22日午後7時より都内下北沢らぷらすで、「ワールドカフェとトーク『できるぞ! エネルギーシフト!!飯田さんと話そう』」が開催された。
ふろむあ~すcafeOHANA、エネルギーシフトを考えるデータバンク、トランジションタウン世田谷、Bee'sCafeの4団体の共催イベント。
会場を埋め尽くした100名を超える参加者は、前半のワールドカフェでは脱原発、自然エネルギーへの転換を展望して熱く議論し、後半はNPO法人環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんの講演に聞き入った。
<熱気溢れるワールドカフェ>
最初にスウェーデンで進む自然エネルギーへの転換などを描いた映画『ミツバチの羽音と地球の回転』の予告編が上映され、いよいよ16のテーブルに分かれてのワールドカフェが始まる。
あらかじめ設定されたテーマは、「エネルギーと自給自足」「エネルギーとローカリゼーション」「エネルギーとメディア」「エネルギーと環境・生物多様性」「エネルギーと核燃料サイクル」「エネルギーと教育」「エネルギーと政策・政治」。
半分のテーブルはテーマ未定で、参加者がその場で決める。
「エネルギーと身体」「エネルギーと私」「エネルギーとつながり」などのテーマも追加され、各テーブルで会話が弾んだ。
1回目のセッションを終え、参加者はテーブルを移動して2回目のセッションへ。
私もホスト役を務めたが、印象的だったのはある女子大生の言葉。
「私たちは地球に生かされている。そのことに感謝すれば、私たち一人一人には、次世代に素晴らしい環境を引き継いでいく責任があることが分かるはず」
「たった一人でも動き出せば必ず社会は変わる。まず自分が動き、そして周りの人たちに働きかけていけば、必ず希望はある」
高校生も参加していた。
「同級生とこんな話をしようとしてもなかなかできないからついつい諦めてしまいがちだけど、こういう場で同じ問題意識を持つ人たちとつながると希望が湧いてくる」
まさに互いに初めて出会った人たちがほとんどだが、各テーブルではこんな会話がさらに盛り上がり、会場は熱気に包まれていった。
休憩をはさんで後半は飯田さんの講演。
飯田さんは、世界各地で急速に自然エネルギーへのシフトが起きていることを紹介。
「自然エネルギーは不安定だ」として原発をエネルギー政策の基軸にしているのは日本ぐらいだと指摘した。
「スウェーデン政府は原発を風力同様の不安定電源と認定したそうです。なぜなら、事故などによりいつ止まってもおかしくないからです。
一方で欧州では『2050年までに欧州の電力を100%自然エネルギーに転換できる』とする報告書が最近立て続けに5つ発表されました」
「サハラ砂漠10キロ四方の太陽熱発電でヨーロッパ全域の電力需要をまかなう50兆円近いプロジェクトも動き始めています。
そもそも現在の文明が必要としているエネルギーの1万倍のエネルギーが太陽から放たれていますから」「世界中で自然エネルギー市場が急成長しています。
20世紀を代表する産業だった石油、自動車に代わる自然エネルギー産業が生まれていますが、日本の産業構造は旧態依然です」「実は東京電力が東京大学と共同で、銚子沖の洋上風力発電のポテンシャルを調査したら、東電管内の電気を全部賄える結果が出た。
焦った東電はあわててデータを変更したんですが、それでも15%ぐらいは賄えます」
次々と語られるエネルギーシフトの可能性に、参加者は目を輝かせる。
同時にそれを阻んでいる日本社会の歪みをどう変えていくのかについて質疑応答が行われた。
飯田さんは、「日本のエネルギーシフトのカギは、小規模分散型革命です。お金、情報、エネルギーを巡る様々な変化が、たとえ一つ一つは小さくても同時多発的に行われ、それがある程度まで高まった時に状況が突破されると思います」と締めくくった。
<日本の閉塞感を打破する若者たち>
ビジョンを提示した飯田さんの講演に加え、終了後のアンケートには「お互いに話し合うセッションは、講演だけよりも参加者の主体が明確になる時間で大切」との意見も寄せられた充実したイベントだった。
私自身このイベントを通じてあらためて実感したことは、「本来良い方向へ向けての変化とはわくわくする楽しいことのはず」という当たり前の事実だ。
石油やウランなどの地下資源に依存するエネルギーは必ず枯渇する。
まして原子力は深刻な事故リスクや放射性廃棄物問題を解決できない。
風力や太陽光、地熱、水力、バイオマスなどのより環境負荷の少ないエネルギーに転換できるのなら、それは一番素晴らしい選択のはずだ。
本来それにチャレンジすることはわくわくすることのはずである。
ところが日本では、従来の既得権益にしがみついているのか、あるいは「科学的」との上から目線で考えているのか、より良い変化を求めるエネルギーを潰す動きばかりが目立つ。
新しい変化を希求する若者たちの夢は、「そんなこと無理に決まってる。お前たちは無知なんだ」と潰されてしまうのだ。
この閉塞感は、エネルギー問題だけではない。
まさに今の日本社会を象徴する閉塞感だ。
しかし、これを打破する新しい風も確実に吹きつつある。
そんな確かな実感を得たイベントだった。
前編では先住民居留区での天然ガス開発に反対するシャイアンの人々や、アラスカ北極圏の自然保護区内カリブー繁殖地の油田開発に反対する先住民を紹介。
そして後編では、ナバホ居留区でのウラン鉱山開発を取り上げる。
第二次大戦直後、多くの先住民は放射能の危険性すら教えられずに鉱山で働き被曝、重大な健康障害に陥る。
スリーマイル島事故で一端撤退した開発会社は、1990年代に再開発に着手。
ウラン鉱床を溶剤で溶かしてウランを抽出する方法を採ろうとする。
これでは先住民の水源である地下帯水層は汚染される。
当然にも反対運動が巻き起こった。
ところがウラン鉱山の土地を所有する人たちは、開発反対派に噛み付く。
「これで利益を上げて何が悪い。孫たちを飢えさせるつもりか」と。
彼らは莫大なお金を得、「作業は安全だ」との説明を受けたと強弁。
まさに日本の原発立地地域で起きる住民内部の争いそのものだ。
反対派は、こう嘆く。
「鉱山の再開を巡って地域社会だけでなく、家族さえバラバラにされました」
「私たちは土地の所有者と闘っているわけではありません。相手は企業です」
「トウモロコシの花粉とウランは見た目がそっくりです。トウモロコシは自然の恵みですが、ウランは誤って手をつけると破滅に至ります」
現地で先住民の医療支援に当たる医師の言葉は感慨深い。
「ここはアメリカで最も収入が少ない地域の一つです。住民の多くは英語を話しません。
電話のない家も多く、政治家と連絡をとることもできません。
そうした地域の住民がウラン産業、原子力産業を阻止しています。
草の根の民主主義が勝利をおさめているのです」
中国電力が強引に建設を進めようとする山口県上関原発。
現地ではまさに同じ矛盾が住民を苦しめ、そのなかで原発建設に反対する人々は粘り強く闘っている。
少なくとも本ドキュメンタリーで描かれている現実を直視すれば、「原発はクリーンで環境に優しい」などというキャンペーンがどれだけ大嘘なのかははっきるするだろう。
映画『アバター』は近年にない名作である。
ジェームス・キャメロン監督の代表的な作品、『ターミネーター2』や『タイタニック』のメインテーマはヒューマニズムであったが、明かに彼の目線は変わった。
まさに人類が地球的規模の環境破壊に直面しているなかで、それを生み出してきた近代文明を捉え返し、持続可能性を探求する野心的な作品となっている。
そのテーマを興行的にも成功させてしまうところがまさに天才の面目躍如。
ところが近代や物質文明そのものを根本的に捉え返すことのできないアメリカでは、トンチンカンな批判が巻き起こった。
今年1月31日付読売朝刊は、「アバターは反米」とアメリカ国内で保守派が批判していると報じた。
こうした保守派の批判に対しキャメロン監督は、「この映画は我々を反映してる。兵士は不当に戦場に送られている」と語っている。
つまり、映画で惑星パンドラの希少鉱物を略奪するために海兵隊が送り込まれたのと同様、イラクやアフガニスタンに石油利権のために海兵隊の若者たちが送り込まれていると批判しているわけだ。
そして忘れてはならないことは、まさに『アバター』で描かれたナヴィ(=ネィティブ)への侵略・略奪は、コロンブスによる新大陸発見以降、西洋近代が世界中で行ってきた歴史的事実そのものであることだ。
まさにラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』以来、500年以上続く先住民への暴虐。
この略奪は現在進行形でもある。
以下のサイトで告発されている現実は、その氷山の一角でしかない。
企業の搾取と戦う先住民族。
http://www.realiser.org/report/lifestyle/article/index.php?id=244
アメリカ先住民ナバホ族居留地にあった1000を超えるウラン鉱山では、素手でウラン鉱石を積んでいたナバホの労働者達のほとんどが放射線の被曝障害を患い、これに抗議して立ち上がっている。
http://eeg.jp/EpN4
映画『アバター』では、人類は地球のエネルギー問題の解決の鍵となる希少鉱物アンオブタニウム鉱床を確保するために躍起となる。
これを得るために海兵隊は、ホームツリーもろとも先住民ナヴィを殺戮しようとするが、まったく同じ矛盾が実はこの地球上でも起きているのだ。
映画では、シガニー・ウィーバー演じる植物学者が、惑星パンドラの植物が人間の脳以上の神経ネットワークを持っているとその保護を訴える。
しかし開発会社の担当者には、自然は単なる収奪の対象でしかないから、「なんか薬でもやったのか?」とまったく取り合わない。
山口県上関町に計画されている原発に対し、多くの生物学者が瀬戸内の貴重な生態系を破壊すると、計画見直しを提言していることに、中国電力がまったく耳をかさないのと同じだ。
キャメロン監督がこうしたあらゆる文脈を踏まえて『アバター』を製作したことは間違いない。
基本モチーフは完全に『風の谷にナウシカ』、そして『もののけ姫』のパクリなのも偶然ではない。
宮崎アニメもまた、近代そのものへの鋭い問いかけを発し続けてきたからだ。
最後に私は、この映画が心身論的にも実に興味深い内容を描いていると強調したい。
主人公の元海兵隊員ジェイクは、下半身不随の身。
しかしアバターという新しい肉体を得、それを通じて豊かな自然のなかで生きる喜びを体感する。
動物や植物、仲間たちとの触れ合いと交感により、ジェイクはスピリチュアルな感覚を研ぎ澄ましていく。
この映画の最大の魅力は、その躍動感を見事に描き出していることだろう。
対する海兵隊は、まさに近代的な装甲に身を包み、自然と遮断されている。
自然への畏敬の念を忘れ、ただ合理性や経済性だけを追求する人類。
身体性やスピリチュアルな感性を喪失した文明がどれほど醜く愚かなのか。
すべての人にその捉え返しを迫る映画である。
日本のマスコミが一切報じない原発労働者の被曝問題。
それを1995年、イギリスのチャンネル4がドキュメンタリーにした。
原発は、通常の運転のために大量の労働者の被曝労働を必要とする。
原発サイト内で放射能を雑巾で拭き取る下請け労働者。
彼らからすれば、原発がクリーンで環境に良いなどという宣伝は、本当にお笑いでしかないだろう。
このドキュメンタリーの取材対象となったフォトジャーナリストの樋口健二氏は、著書『闇に消される原発被曝者』(三一書房)のあとがきの中で、次のように語っている。
「私は巨大科学としてしか、原発をとらえない人々に対して、被曝者が居ないだけでなく、居ないことにしている体制を知ってほしいという願いを込めて、今まで取材をつづけてきた」
私は何度も彼の講演を聞いたことがあるが、何歳になっても信念を失わない気骨のジャーナリスト魂をもった人だと感じた。
最大スポンサーの電力会社の顔色にビクビクして、被曝労働問題を一切報道しない日本のマスコミは、ジャーナリズムの名には値しない。
なぜ日本社会の闇とも言えるこの問題を、イギリスの製作会社しか報道できないのか。
そこに、この闇の深さが象徴されている。
住民の安全や健康を守るために、国策の不合理に真っ向から挑んだ敏腕知事は、東京地検特捜部によって抹殺された。
理由は「知事は日本にとってよろしくない」から。
本書の裏書にはこうある。
「東京一極集中に異議を唱え、原発問題、道州制などに関して政府の方針と真っ向から対立、『闘う知事』として名を馳せ、県内で圧倒的支持を得た。
第5期18年目の2006年9月、県発注のダム工事をめぐる汚職事件で追及を受け、知事辞職、その後逮捕される。
08年8月、第一審で有罪判決を受けるが、控訴」
まさにこの事件の当事者である元福島県知事佐藤栄佐久氏が自ら筆をとり、東京地検特捜部による驚くべき冤罪でっち上げの内幕を暴露している。
事件が起きる直前、日本の原発サイトで隠蔽されてきたデータ偽造などの大問題が相次いで発覚した。
これにより福島県内の原発10基も停止に追い込まれ、当時知事だった佐藤氏はプルサーマル導入を白紙にして、国と電力会社に信頼回復への努力を強く迫った。
佐藤氏は、原発の安全管理について立地自治体がなんら関与できない日本の原子力政策を批判、さらに将来的な展望なきまま進められる再処理政策は一旦立ち止まって再検討すべきと提言した。
彼は住民の安全を守る自治体首長として当然の要求を行ったに過ぎない。
そして、原発に象徴される一極集中構造を変え、地方自治体が自立可能な環境と調和するエネルギー政策を模索すべきだとの、至極真っ当な提言をしたのだ。
しかし、こうした佐藤氏のスタンスを「日本にとってよろしくない」と判断する勢力が存在したのだろう。
それは一刻も早く原発の運転を再開したい電力業界だったかもしれない。
あるいは「国策」を推し進めたい官僚たちだったかも。
いずれにしても、「日本にとってよろしくない」知事を抹殺するのに使われたのは東京地検特捜部である。
そして検察情報を垂れ流すマスコミは、見事にこの政治弾圧の片棒を担いだのだ。
私自身も自らの不明を恥ずべきである。
ながらく脱原発運動に関わりながら、この事件が起きた際に私はどう思ったのか?
「原発立地県の知事が収賄とはさもありなん。利権が渦巻いていたに違いない」
まさに検察リーク情報を鵜呑みにし、メディアコントロールされていたのだ。
本書を紐解き、佐藤氏こそ、これからの日本にとってもっとも必要な政治家の一人であったのにと、自らの不明が悔やまれる。
なんと知事時代、エネルギー政策を議論するために、福島県主催のシンポジウムをわざわざ東京で開催し、原発反対派の研究者や市民を交え議論の場をつくろうと努力していたことなどを知った。
こんな佐藤氏であればこそ、福島県政史上最多の得票で5期も知事を務められたのだろう。
しかし、民主的選挙で圧倒的な支持を得ていた知事すら、簡単に抹殺されてしまうのが現在の日本の民主主義の実態である。
東京地検特捜部が、収賄罪や政治資金規正法を振りかざして強制捜査に乗り出せば、それで政治家の政治生命は終わる。
どんな滅茶苦茶のデッチ上げであろうとも、マスコミが検察リーク情報を垂れ流せば、世論は簡単に誘導される。
本書の冒頭で佐藤氏はこう記している。
「刑事裁判では、有罪判決が確定する前には無罪が推定されるという、『無罪推定の原則』がある。しかし、私の場合、そのはるか前、特捜部の捜査からマスメディアの報道によって、すでに裁判の前に命を絶たれてしまったようなものである」
そして今まさに、戦後初の政権交代を実現した民主党の小沢幹事長へも、同様の政治弾圧がかけられている。
検察審査会の「起訴相当」の判断は、まさにマスコミが検察リーク情報を垂れ流し、「小沢=金権政治」のイメージが膨れ上がった結果だろう。
東京地検特捜部が1年間も強制捜査して起訴できなかった事件を、こんなイメージ操作に乗っかって「起訴相当」と判断すれば、法治主義そのものを根底から揺るがすことになる。
東京地検特捜部とマスコミが一体化し、政治資金規正法は「現代の治安維持法」と化している。
本書を読み、われわれはこの現実を直視しなければならない。
ジャーナリストの手嶋龍一氏は、2009年10月18日付熊本日日新聞にこんな書評を掲載している。
「これはスターリン独裁下のモスクワの出来事ではないのか―この本を手に取った読者はそんな錯覚に陥るだろう」
24年前の1986年4月26日、世界を震撼させる史上最悪の原発事故が起きた。
旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発4号炉。
この原子炉が炉心溶融(メルトダウン)し、爆発で原子炉建屋が崩壊。
大量の放射能が大気中に放出された。
ソ連当局は、放射能を出し燃え続ける4号炉を封印するために、全土から数十万人の兵士や労働者を動員。
リクヴィダートル(ロシア語で「清算活動をする人」)と呼ばれる人々は、当初は無防備で、その後は形ばかりの鉛の防護用具を身につけながら、猛烈な放射線のなかで事故処理作業に当たった。
このビデオは、懸命に事故処理に当たるリクヴィダートルの姿を映し出している。
彼らの多くはその後亡くなり、あるいは深刻な後遺症に苦しみ続けている。
撮影したのはソビエトのカメラマンであり映画監督であったVladmir Shevchenko。
彼自身、この撮影によって大量に被曝し、同年に亡くなっている。
このチェルノブイリの惨劇を二度と繰り返してはならない。
この映像は、まさに決して忘れてはならない人類の教訓そのものである。
フランスのラ・アーグやイギリスのセラフィールドでは、再処理工場周辺で白血病が多発した。
そして今、世界三大漁場の一つ、三陸沖の海や空に六ヶ所再処理工場から放射能が垂れ流されている。
公式発表によっても、1日で原発から出る1年分の放射能を出す再処理工場。
これが本格的に稼動すれば、六ヶ所で365基の原発が運転するのに等しい放射能汚染が広がる。
残念ながら既に試験運転によってそれは証明された。
以下、転載歓迎とのことなので、katsukoのブログより転載。
http://ameblo.jp/sannriku/entry-10507310778.html
六ヶ所村農業世帯の日常食から
ヨウ素129平常値の約30倍検出
ー(財)環境科学技術研究所調査報告ー『岩手の会』では、再処理工場の放射能環境放出について資料を収集し調査を続けています。
六ヶ所村にある(財)環境科学技術研究所の青森県委託調査『年次報告書』に、「食物汚染」について重大な数値が示されていました。
<かげ膳法による試料採取>
(財)環境科学技術研究所は、六ヶ所村の住民の食事の放射能検査を実施していました。
『かげ膳法』といわれる食事調査の方法は次のようなものです。
◎報告書では、「従事職業業態」として「青森市勤労」「六ヶ所村勤労」「六ヶ所村漁業」「六ヶ所村農業」の4つの「世帯」グループを記載している。
◎グループごと5人に委託し、指定した一日の全ての飲食物と同じ食品(「かげ膳」)を試料として回収した。
◎五人分を一つの試料としてミキサーで粉砕、混合し均質化し、うち2㌔を凍結乾燥させ、ヨウ素129、炭素14、有機結合型トリチウム(OBT)の分析を行った。
<『六ヶ所漁業・農業世帯』の数値が急上昇 >
2008年から六ヶ所村の漁業世帯と農業世帯で急上昇しています。すなわち2006年6月から2007年10月までの数値を平均化すると「3・7マイクロベクレル/日・人」となる。
これを「バックグラウンド(汚染前の自然値)」とみなし、その後の変化を比較すると、2008年の「六ヶ所漁業世帯」は「28マイクロベクレル/日・人」でそれまでの7.6倍になっています。
報告ではどういうわけか、その後、「六ヶ所村漁業世帯」の項目は消え、「六ヶ所村農業世帯」となります。
その「2008年8月」が「115マイクロベクレル/日・人」で、じつに、「自然値の30倍」です。
この数値について同報告書は「大型再処理施設から放出されたヨウ素129の影響を受けた可能性がある」と述べています。
<なぜ漁業世帯の数値が発表されないのか?>
『アクティブ試験が始まって3年目で六ヶ所村の漁業世帯や農業世帯の食べ物のなかの放射能の数値が増大した』という重大な事実が、同研究所の分析で判明しました。
この結果について、さらに詳しい報告を行う義務が調査を委託した青森県にはあります。
住民の知る権利に応える、事業者や行政当事者、マスコミの責任ある対処が望まれます。
(注)(財)環境技術研の『平成20年度放出放射能環境分布調査報告書』は青森県立図書館と青森市立図書館にあります。各地の公立図書館から資料請求出来ます。
中国電力は昨年12月15日、上関原発建設に反対する祝島住民ら4人に対して、抗議活動により海面埋め立て工事が遅れたと、約4800万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
さらに中国電力は工事妨害禁止の仮処分を申請。
山口地裁岩国支部はこれを認め、なんと今後の妨害行為1日当たり500万円を支払うよう住民に命じている。
中国電力は「地元の了解を得て工事を進める」と言いながら、手弁当で抗議する住民に巨額の損害賠償請求を突きつけて黙り込ませようとしているのだ。
こんな卑劣なやり方は、欧米で悪名高いスラップ訴訟の典型例である。
スラップ訴訟とは何か、まずはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97
スラップ(英: SLAPP, Strategic Lawsuit Against Public Participation、恫喝訴訟)は、訴訟の形態の一つで、原告が判決そのものの勝訴ではなく被告に対するいやがらせを主な目的とした訴訟である。
経済的に力のある団体が原告となり、対抗勢力を被告として恫喝的に行うことが多い。
被告となった反対勢力は法廷準備費用・時間的拘束等の負担を強いられるため、仮に原告が敗訴しても、主目的となるいやがらせは達成されることになる。
そのため、原告よりも経済的に力の劣る個人が標的にされやすい。
表現の自由を揺るがす行為として欧米を中心に問題化しており、スラップを禁じる法律を制定した自治体もある。
日本でも近年企業と個人ジャーナリストの間でこの形態の訴訟が見られ、この用語と共に概念を浸透させる動きが見られている。
まさにスラップ訴訟は憲法で規定された「表現の自由」を否定する憲法違反の疑いが極めて強い訴訟なのである。
この悪名高い訴訟を堂々と行っているのが中国電力である点も極めて深刻だ。
なぜなら、電力事業は極めて公共性が高く、それゆえ社会的責任(CSR)も重いはずだが、それを無視し、まさに住民を恫喝している点。
また地元住民の理解が不可欠な原発建設を巡って行使されている点で、本末転倒である。
金儲け第一のヤクザ企業が住民を脅すのと同じ訴訟行為を、中国地方のリーディングカンパニーとなるべき会社が起こし、住民を恫喝している。
これは決して見過ごすことはできない。
4月15日から中国電力は、上関原発予定地の田ノ浦での埋め立て準備工事に着手したが、その現場では執拗に反対する住民を撮影している。
以下のビデオのなかで中国電力職員は、はっきりと「違法行為を撮影するため」と言明しているが、これは「妨害したら損害賠償しますよ」と脅しているのである。
こんな卑劣なやり方を絶対に許してはならない。
上関原発計画を進める中国電力は、ついに予定地田ノ浦の埋め立てに本格的に着手するための準備作業に入った。
昨年現地を訪れた私は、息をのむ海の美しさに魅了された。
原発の是非はひとまずおくにしても、あの美しい海を埋め立てることだけは止めてほしい。
田ノ浦は、世界の生物学者がその生物多様性に驚嘆するほどの、瀬戸内の原風景を唯一残す「宝の海」だ。
現地でウォークしながら撮影した写真をぜひ見てほしい。
こんなにも美しい海を守るのは、将来世代に対する私たちの責務ではないだろうか?
まずは長島周辺の風景から。
長島はその名の通りもともとは島。しかしこの橋がかけられたことで「島」意識は薄くなったと言われる。
貨物船の波に対処姿勢をとるシーカヤック。
この海をこよなく愛するシーマンたちだ。
海の透明度もすごい。
しかしこのあたりはすでに原発予定地のすぐそば。
目の前に祝島が見える。
もしここに原発が建てば、祝島からは目と鼻の先。
シーカヤックが帰路につくと、祝島の漁船が。
ちなみにこれが建設予定図。
白い部分は中国電力が土地を買収できなかった。
そのため田ノ浦を埋め立てて無理やり海側に建屋を移動する計画。
しかし肝心の原子炉設置許可は未だ審査中。
設置許可すら得ていないのに、なぜ中国電力はこんなに工事を焦るのか?
きっと彼らも、この海の素晴らしさを知っていて、これが多くの人に知られることを恐れているからかもしれない。
現地の最新情報はこちらを。
http://radio-active.cocolog-nifty.com/
この美しい海の埋め立てに疑問を感じた方は、ぜひ中国電力へ問い合わせてみてください。
中国電力の連絡先は以下です。
TEL 082-241-0211
FAX 082-523-6185
2007年7月に起きた新潟県中越沖地震。
あの地震により東京電力柏崎刈羽原発からは大量の放射能が漏れていた可能性がある。
翌2008年春、原発周辺の桜の花に、かつてない異変があらわれたのだ。
この調査結果を2008年夏、「サクラ調査ネットワーク」が発表した。
私はその記者会見を取材したが、会場に展示された桜の写真には、驚くべきものがたくさんあった。
「サクラ調査ネットワーク」はそれまで5年間、全国40~50ヵ所で開花時の桜の異常花率を調査してきたが、この年の春、柏崎刈羽原発周辺で例年にない高い数値が示された。
異常花率の急上昇は、中越沖地震の際に原発から漏れ出た大量の放射能が原因ではないのか、と疑問を投げかけた。
この記者会見の詳しい模様は以下のページで。
http://www.actio.gr.jp/2008/12/20063708.html
特に印象に残ったのは、「身の回りの植物がなんかおかしいと感じる」と報告した 「すべての原発を廃炉に!刈羽村生命を守る女性の会」の近藤ゆき子さんの発言。
「見るもの見るものがみんな異常で、正常なサクラがどんなものなのか分からなくなるほどでした」と調査の時の様子を語っていた。
そんな不安を裏付けたのは、物理学者の槌田敦さん。
東電が公式に発表しているデータからしても、「わずか2日間で700年分の放射能を出したと推定できる」と指摘。
國學院大學教授で市民エネルギー研究所の菅井益郎さんも、「今回のサクラ調査の結果に大変驚きましたが、1979年3月28日にメルトダウン原発事故が起きたスリーマイル島周辺でも、異常な植物がたくさん発見されました」と指摘。
有名な奇形の西洋たんぽぽの姿をスライドで映し出していた。
2009年春の調査ではサクラの異常は確認されなかったようだが、目にも見えず、臭いもしない放射能(本当は強い放射能に汚染された空気は独特の臭いがするそう)は、事故が起きた際に環境中に放出されるのを確認するのが極めて困難な厄介な代物なのである。
経済産業省および資源エネルギー庁は、長らくこの資料の存在を隠してきた。
しかし国会で追及され、平成16年7月5日に以下のように公表。
「担当課において調査したところ、平成6年2月4日の総合エネルギー調査会原子力部会核燃料サイクル及び国際問題作業グループにおける議論用参考資料として、事務局作成の『核燃料サイクルの経済性試算について』という資料が存在することがわかりました」
この資料を含む全文は以下のサイトからダウンロードできる。
http://www.meti.go.jp/press/0005390/0/040705kosuto.pdf
問題はなぜ長らくこの資料を隠す必要があったのかである。
公表の際のコメントにはこうある。
「この資料は、当時の原子力部会での議論の過程のなかで作業グループの議論の材料の一つとして作成されたものであり、これも一つの参考としつつ専門家の委員の方々の検討が行われました。
こうした専門家の委員の方々のご審議を経て、最終的には同年6月10日に総合エネルギー調査会原子力部会中間報告において『我が国の場合、(中略)最終処分費の見積もりが極めて不透明であることから、両路線の比較を行うこと自体が困難である』と結論づけられており、審議会としての議論・検討の結果、2月4日の事務局の資料の見積りは「極めて不透明である」と位置付けられております」
ここでは使用済み燃料の直接処分と再処理の「両路線の比較を行うこと自体が困難」と述べているが、しかし本音は違うはずだ。
この資料を議論した総合エネルギー調査会原子力部会核燃料サイクル及び国際問題ワーキンググループでは、当時中部電力副社長だった太田宏次委員が以下のように発言している。
「個々のサイクル施設の試算まで積極的に公開することはいかがなものか」
「例えば再処理コストの場合、(中略)もし、本当に発表され、それが非常に割高である場合サイクル事業が成り立たなくなるような数字が出てくる可能性がある」
具体的データとその根拠を国民に開示し、きちんと議論すべき問題が、国策の名の下で曖昧になっている典型ではないか?
鳩山政権は温暖化対策基本法案を閣議決定した。
そのなかには原発推進が明記されたが、そもそも本当に原発は温暖化対策になり得るのか大いに疑問だ。
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんは、「終焉に向かう原子力と温暖化問題」と題して以下の小論を発表している。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/JCC100119.pdf
このなかで小出さんは次のように指摘している。
原子力を推進する人たちも、原子力発電を行うためにはさまざまな工程で二酸化炭素を放出することを認めています。ただし、彼らは、ライフサイクル全体を含めての評価なるものを行い、原子力が放出する二酸化炭素は火力に比べれば、はるかに少ないし、太陽光や風力に比べても少ないと主張しています。
その評価を行ったのは電力中央研究所で、(略)この研究では、1kWh の発電をするごとに、石炭火力発電所なら975g の二酸化炭素を放出するのに対して、原子力発電では22gで済んでしまうということになっています。これが本当なら、53g の太陽光発電、29g の風力発電に比べても、原子力は二酸化炭素放出量が少ないことになります。
もしこの数字が本当なら、「原発は温暖化対策の切り札」と政府や電力会社が宣伝するのにはそれなりの根拠があることになるが、果たしてどうなのか?
上記の小論で小出さんは詳細にこれを批判しているが、きちんとした中立的研究機関が国民に正しいデータを提供していないことが最大の問題ではないか?
六ヶ所再処理工場建設の歴史的経緯を分かり易く解説。
以下、紹介文より。
A SEED JAPAN(www.aseed.org)へ制作依頼した漫画を、SFJが動画にしました。
六ヶ所再処理工場が、いったい私たち海を愛する人間に、海辺に住む生物にどんな影響を 及ぼすのか、どうか、知り、伝えてください。
不具合を露呈しながらも試験運転を重ねる、六ヶ所村核燃料再処理工場。本格稼動したら 4万7千人分の経口致死 量に相当する放射能を海へ流すという。
私たちが暮らす地球に、どうしてそんなひどいことが出来るのか? 海で遊ぶ サーファーや釣り人、子供たちの安全はいったいどうなるのだろうか?
僕たちが今できることは 知り、考え、できる事を行動することだ。
声を上げよう! 電気を使う消費者であり、国の政策を決める有権者であるのだから。
ニュース映像で中国電力広報・環境部門の桜井正治氏は、「こんな方法で一方的に社会的な関心を引き出すために行動しているのはいかがなものか」とコメントしている。
ちょっと信じられない発言。
憲法で保障された「言論・表現の自由」の意味をまったく理解していない。
原発建設に関するコンプライアンスやCSRが厳しく問われるのは、公共事業としての側面を色濃く有する電力会社の側である。
ところが中電は「一私企業が生物多様性に責任を負うことはできない」などと、国会の院内集会などで平気で発言している。
中国電力さん、その感覚のままだと、本当に時代に取り残されますよ!
私も学生の頃、何度かハンストをしたことがある。
一番印象に残っているのは、1983年に巡航ミサイル・トマホークの配備に反対して京都で行われた、確か21日間にも及ぶハンストだ。
まさに自らの命を削って平和を訴える姿に感動した覚えがある。
ガンジーは祈りと、そして断食を武器に、非暴力不服従で大英帝国の植民地支配と闘った。
彼は生涯に18回、日数にして160日以上断食したらしい。
ガンジーにとって断食は、単なるアピール手段ではなかったと思う。
断食をすることによって、内なる自然の声に耳を傾ける。
われわれすべてが、大いなる自然によって生かされている、そのスピリチュアルな感覚を呼び覚まし、争いではなく対話と共存を呼びかけるための根源的な力をガンジーは祈りと断食から得たのではないか?
若い頃には理解できなかったが、今はそんな想いで、23歳の若者のやむにやまれぬ行動を応援したい。
以下、コメントに投稿された案内を転載。
みなさま
「原発よりも命の海を!」と訴えて、23歳の青年がハンガーストライキを行います。
広島で同じ思いをお持ちのみなさま、ぜひこの行動を全力で支援してください!
とくに3月11日(木)正午に、ご都合がつけばぜひとも中電前にお集まりください!ハンストをサポートする会の一員 西塔文子
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2010年3月7日
原発よりも命の海を! 中電前72時間ハンスト(断食)への
ご支持、参加、サポートのお願い。
ハンストをサポートする会
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中国電力による上関原発建設計画は28年たち重大な局面を迎えています。
中国電力が海面埋立工事に着手しようとした昨年9月10日から半年に渡り、非暴力・直接行動で阻止し続けています。
これはひとえに、祝島の人々を中心とする地元上関住民の粘り強い反対運動の取り組み、それに連帯する虹のカヤック隊や各地の心ある労働者・市民の共同した力が編み上げた成果です。
上関の自然・海を守りたいとの皆の強い思いが海面埋め立て工事を止め続けています。しかし、陸上での工事は日々着々と進められています。
海をそのまま残すためには、陸側も破壊しないことが決定的に必要なことです。
山を削り、土を盛れば、雨とともに土砂が直接海に入り、海に入る水系が変わり、生息環境が破壊されることは容易に想像されます。
予定地周辺の海岸、山をそのままの形にすることが不可欠です。この陸上での工事を一日でも早くやめさせ、海上での工事台船の活動を再開させない力関係を作り出すことが、いま求められています。
上関現地ではこの3月10日から18日まで町議会が開会します。
山口県では原子炉設置許可が出ていないにもかかわらず海面埋立工事許可を出した二井知事に対しての批判の声が高まるのは当然です。
虹のカヤック隊は、それぞれの生活上の困難を抱えながら、踏みとどまり、海上での工事再開を警戒する行動をし続けています。問われているのは、被爆地ヒロシマの市民の世論であり、中国電力本店を抱え、最大の電力消費者の私たちの意思表示なのです。
この半年、私たちなりに中国電力前の行動に取り組んできましたが、いま、さらに多くの市民の皆さんに自分たちの生活の問題として、社会の進路をめぐる技術の採否の問題として、上関原発建設問題を考えていただきたいと思います。被爆を体験した私たちには、原爆と原発、原子力エネルギーの利用について、人類と核は共存しないとの恒久な理念を実現する社会を具体化することが求められています。
新しい自然観への転換が問われています。この大きな時代的転換の中で、慎ましやかな一歩ではありますが、一人の23歳の青年が自らの実存をかけて、72時間の期限付きハンガーストライキ行動に立ち上がります。
この72時間を皆さんのそれぞれの場で、上関原発、エネルギー問題、自然・暮らしの問題を考える契機にしていただきたいのです。連帯の意思表示として、「一食スナメリ募金」を呼びかけます。
これは、せめて一食を抜くことで連帯の意思を表し、この海域での生物多様性の一つの象徴としてのスナメリを守る募金に参加していただくとの趣旨です。また、できる限り、この一人の青年の行動が中電前から排除されないために、私たちの力で守りきりたいと思います。
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3月11日(木)正午に最大限の結集をよろしくお願いいたします。
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第一日目が非常に重要です。
この行動へのご支持、参加、サポート、よろしくお願いいたします。
※「一食スナメリ募金」で集まったお金は「祝島島民の会」に送らせていただきます。
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スケジュール:
3月11日(木)
11時 関係者集合
11時30分 中電への申し入れ
12時 「ハンスト宣言」読み上げ、そしてスタート
18時30分 原発やめて、命の海を!キャンドル・ウォーク(中電一周)3月12日(金)
18時30分 原発やめて、命の海を!キャンドル・ウォーク(中電一周)
3月13日(土)
13時 広島に原発を!あなたはどう考える?賛成?反対?シール投票
(「東京原発」広島県上映の会主宰)本通り
http://ameblo.jp/tokyo-genpatu-hiroshima/
14時 原発よりも命の海を! 本通り大宣伝行動
18時30分 原発やめて、命の海を!キャンドル・ウォーク(中電一周)3月14日(日)
12時 ハンスト終了
ハンスト実行者プロフィール
*******************************************
ハチの干潟調査隊 代表
市民ひがた交流会 干潟探検家
上関原発を考える広島20代の会 呼びかけ人岡田 和樹 【OKADA kazuki】23歳
(ハチの干潟調査隊)http://www.geocities.jp/pipipopo227/index.html
(市民ひがた交流会)http://higataow.blog.shinobi.jp/
(上関原発を考える広島20代の会)http://hiroshima20.jugem.jp/*******************************************
中国電力が計画する山口県上関原発。
その予定地田ノ浦で海を守る「虹のカヤック隊」のブログから、素晴らしい映像が届いた。
http://ameblo.jp/nijinokayaker/
田ノ浦は、ここを訪れる生物学者たちが驚嘆の声を上げる生物多様性に満ちた海。
開発前の瀬戸内の原風景を唯一残す場所だ。
私も訪れたことがあるが、原発の必要性の議論はひとまず置くにしても、あんな美しい海を平気で埋め立てる感性はどうしても理解できない。
人間が自然の一部なら、あの海を埋め立てることは、自らの身体を傷つけるような「痛み」を感じざるを得ないだろう。
この映像にカヤック隊はこんなコメントを寄せている。
シーカヤックから見た田ノ浦の水中の映像です。
天気の良い日は水が澄んで見え、神秘的な光景に意識が吸い込まれていきそうです。
そこには多くの水草や生物が輝いていました。
瀬戸内海でも希少なこの海域を原発のために埋め立てるのではなく、自然を身近に感じて もらえる場所として多くの人に来てもらい、次の世代に残していくべきではないでしょうか。
P.S 偶然ですが映像の中に緑のハート型の石(グリーンハーツ)が水中にあります☆
電力会社すら、本音のところでは採算性に展望のない高速増殖炉開発には及び腰だと言われる。
にも関わらず電力会社が核燃料サイクルを否定できない最大の理由は、そもそも使用済み燃料の最終処分方法がまったく決まっていないからだ。
日本で稼動している原発サイトには、使用済み燃料を貯蔵するプールがある。
この貯蔵プールは、緊急時に炉心の燃料を移すためにも、必ず一定の割合で空けておかなければならない。
そのスペースを含めてもしこの貯蔵プールが一杯になると、原子炉のなかから使用済み燃料を取り出すことができないから、新しい燃料を装荷できない。
つまり原発は稼動できなくなる。
100万KW級の原子力発電所を1年間運転すると、使用済燃料が約30トン発生する。
毎年必ずこれをどこかに持ち出さないと、原発は運転できないわけだ。
ところが日本には、放射性廃棄物の最終処分場が存在しない。
場所も管理の方法もまだ決まっていない。
原発を運転し続けるのは、「トイレなきマンションに住むに等しい」と言われるのは、膨大な核のゴミをどう処分するのか、この先何万年にもわたってどう管理してくのかについて何も決まっていないからなのだ。
最終処分場も決まっていないのに、原発サイトから使用済み燃料を移動させないと原発を稼動できないので、とりあえず使用済み燃料を「再処理」する建前になっている。
その建前の下に、青森県六ヶ所村に建設された日本原燃株式会社の再処理工場には、全国の原発から使用済み燃料が次々と運び込まれている。
しかし青森県は、再処理工場を受け容れたものの、核のゴミの最終処分地となることは明確に拒否。
運び込まれた核のゴミは、いずれどこか他の場所に移さなければならない。
再処理をしても、いや、再処理すればするほど核のゴミは増える。
一体それをどこに持って行くのか?
1999年9月30日、茨城県東海村の核燃料加工会社JCOで臨界事故が発生。
至近距離で大量の中性子線をあびた作業員3名のうち2名は、深刻な急性障害に陥った。
ヘリコプターで千葉県の放射性医学総合研究所に運ばれるも、ここでの治療は無理と判断され、その後東大病院へ移送。
本作は、亡くなった大内さんの治療を担当した東大病院の医師や看護師たちが語る、壮絶な被曝治療の実態だ。
大内さんの体を貫いた中性子線は、あらゆる細胞のDNAを破壊。
そのため皮膚や内臓は再生不能となり、あらゆる治療をしても回復することはなかった。
唯一心臓の筋肉だけは、大量の中性子線にも関わらず最後まで動き続けたという。
担当医たちは、それまで原子力の「安全神話」を振りまいてきた国や事業者への疑問や怒りを率直に語っている。
中国電力が原発建設を進めようとしている山口県上関町の田ノ浦。
原子炉設置許可も下りていないのに、森を伐採し海岸の埋め立て工事を始めようとしている。
最近現地を訪れた友人から転送・転載を依頼したメールが届いたので紹介する。
京都在住の大山嘉夫と申します。上関原発の建設予定地の田の浦に行ってきました。
あの美しい癒しの浜が、あの鏡のような透明な海が、今まさに埋め立てられようとしています。
祝島の人たちは28年前から反対して来ました。去年も全国から60万筆の署名が集まりました。
でも工事開始の既成事実が作られ、裁判にも負け、選挙にも負け、万策尽きたかのように見えますが、まだ祝島のおじいさん、おばあさんたちはあきらめていません!
これは上関だけの問題ではありません。あそこは間違いなくわずかに残された、日本国の大切な宝物です☆
工事現場から出てきた西日本最大級の縄文遺跡からは、6500年前の出土品があったそうです。
6500年、ずっと人間やたくさんのイノチを守り続けてきてくれた田の浦を、せいぜいあと60年しかもたないウランを燃やして、電気を作るために埋めてしまって、いいのでしょうか!?
私たち1人1人の小さなさえずりも、1万人集まれば、大きな森のざわめきになる☆
中国電力と山口県庁に電話して、田の浦の埋め立てをやめてくれるようにお願いしてみよう!
詳しく知らなくても、短くてもいいから、自分のありのままの思いを伝えてみよう!
山口県庁 ℡ 0839223111
中国電力本社 ℡ 0822410211
民主党が掲げる「コンクリートから人へ」。
無駄なダム建設中止を打ち出しているが、その象徴となっている八ッ場ダム。
マスメディアは国交省からリークされる情報しか伝えないが、現地の実情はどうなのか?
以下のビデオをぜひご覧ください。
<概要>
2009年9月の政権交代と前原誠司国土交通相の八ッ場ダム建設中止発表以降、テレビでは連日、中止に怒る地元住民ばかりがとりあげられ、付け替え国道の橋脚があたかもダム本体であるかのように映し出されていた。
でもダム本体はまだ着工されてはいない。
まずはこの目で見てみよう。過熱報道が一段落した11月半ば、映像ドキュメントの仲間たちと紅葉の吾妻渓谷へ車を走らせました。
(森まゆみ)
高速増殖炉開発から多くの国が撤退した理由は、技術的困難と共に、その莫大な開発費にある。
とても採算性がとれないことが火を見るよりも明らかなのだ。
「もんじゅ」の建設費は、当初計画では約6000億円。
ところが建設、試運転、維持、改造工事等に要した費用は21年度までの累計で約9000億円に上る。
高速増殖炉開発全体ですでに総額2兆円以上が投じられているにも関わらず、これまで「もんじゅ」が発電したのはわずか1時間。
1995年のナトリウム漏れ事故以来、10年以上に渡って運転を停止していた間も、設備の維持のために900億円の税金が使わた。
再開へ向けての改造工事には、さらに約180億円もかかっている。
しかもこれだけ莫大な税金を投入している「もんじゅ」は、未だ原型炉の段階。
たとえ「もんじゅ」の再稼働が上手くいったとしても、その後に実証炉を建設・運転し、その上ではじめて商業炉の建設が始まる。
順調にいったとしても、商業化は早くても2050年ごろだろうと言われている。
技術的にも何の展望もない増殖炉開発にかかる莫大な費用は、すべて税金や電気料金として国民に押し付けられる。
まさに、「もんじゅ」に象徴される増殖炉開発、核燃料サイクル政策は、国策を変えようとしない官僚や政治家の面子を守り、莫大な開発費や交付金に群がる一部企業と地元自治体を潤しているだけの「無駄な公共事業」の典型とは言えないか?
高速増殖炉「もんじゅ」の設置許可取り消しを求めた行政訴訟において、2005年5月30日、最高裁第一小法廷は全員一致で住民の訴えを退ける判決を下した。
最高裁は、国の安全審査についてこう述べた。
「見過ごすことのできないミスや欠落はなく、許可は違法でない」
「安全審査の対象になる大枠の基本設計は不合理とはいえない。事故はその後の詳細な設計で防げる」
これに先立つ2003年。名古屋高裁金沢支部は、原発訴訟で初の住民勝訴となった画期的判決を下していた。
「もんじゅ」の建設許可を無効としたのだ。
しかし最高裁は、この判決を破棄した。
政府の原子力行政に追随したこの最高裁判決により、1985年の提訴以来、20年間にわたって国の設置許可の無効を求めてきた住民側の敗訴が確定した。
その結果、1995年のナトリウム漏れ事故以来運転を停止していた「もんじゅ」が、再び運転を開始しようとしている。
「もんじゅ」は、国策として推進している核燃料サイクル政策の要となる高速増殖炉を研究開発するための原型炉。
プルトニウム燃料を燃やすたびにプルトニウムが増える「夢の原子炉」と呼ばれている。
政府は資源小国日本のエネルギー政策にとって不可欠だと主張してきた。
しかし冷却材に、酸素や水と激しい化学反応を起こすナトリウムを使用しているため、一度ナトリウム漏れ事故が起きれば原子炉などが重大な損傷を受ける危険性が高い。
実際に1995年の事故では、配管から漏れたナトリウムは床のライナー(万一ナトリウムが漏れても建物のコンクリートと接触しないように床に敷かれた鉄板)と激しい化学反応を起こし、ライナーは腐食。
もしライナーに穴が開き、ナトリウムがコンクリートにまで達していたら、コンクリート中の水と激しく反応し、水素爆発を引き起こしていた可能性がある。
そなれば取り返しのつかない大惨事となっていた。
さらに事故当時、動燃(現在の独立行政法人日本原子力研究開発機構)は、事故現場の模様を撮影したビデオを勝手に編集して公開するなどの虚偽報告を繰り返して、厳しい批判を浴びた。
最後まで隠されていた事故2時間後に撮影されたビデオはこちら。
この衝撃的事故にも関わらず政府は原子力の「安全神話」を言い続けたが、ついに1999年9月30日、JCO臨界事故が起き、作業員2名が中性子線被曝で死亡、多数の周辺住民も被曝するという日本の原子力史上最悪の事故が起きた。
「日本の原発では重大事故は絶対に起きない」という「安全神話」は完全に崩壊したのだ。
ところが今また、最も危険な原子炉「もんじゅ」が再稼働しようとしている。
高速増殖炉の開発は当初、フランスやアメリカなど世界各国が取り組んだ。
高速増殖炉の「高速」とは、プルトニウムを増殖するために核分裂反応に「高速中性子」を利用するからだ。
冷却材も水ではなく、中性子の吸収が少ないナトリウムなどの特殊な冷却材を使用。
ゆえに通常の原発以上に多くの技術的問題をクリアーする必要があり、安全性を確保することが難しい。
結局今やほとんどの国が開発計画から撤退している。
増殖炉の開発は技術的に極めて困難なのである。
日本だけがこうした技術的問題をクリアーできる保障はない。
燃料にプルトニウムを利用するために、万一放射能漏れが起きた場合の危険性は通常の軽水炉よりもはるかに大きい「もんじゅ」。
これを再稼働させることに何の展望もメリットもない。
2009年12月2日午後1時より、衆議院第一議員会館にて「生物多様性の宝庫、長島の自然を考える集い」が開催され、司会を務めた川田龍平議員他民主党4名、社民党1名の国会議員、さらに市民50名以上が参加した。
冒頭、「瀬戸内の原風景 長島」と題したビデオのダイジェスト版を15分ほど上映。
中国電力が上関原発建設のために埋立工事を始めた山口県上関町田ノ浦には、実に多様な生物が生息している。
その実態が美しい映像で紹介された。
続いて滋賀県立大学環境学部講師で日本生態学会・上関アフターケア委員の野間直彦さんが「上関原子力発電所予定地の自然および日本生態学会の要望書」と題してレクチャー。
長島周辺には瀬戸内海を代表する磯の生物が豊かに残っているが、中国電力による環境アセスメントは極めて杜撰で、貴重性を過小評価していると指摘。
日本生態学会はこれまで7回に渡って環境アセスの見直しを求める要望を出しているが、すべて無視されてきたと訴えた。
京都大学フィールド科学教育研究センター特任教授で日本ベントス学会の向井宏さんは、主に原発冷却水取水問題を指摘。
毎秒190トン、広島の太田川流量の1・5倍に上る海水が冷却水として取水され、それにより豊かな生態系の源となる動物プランクトンや魚類卵稚仔等が壊滅的被害をうける。
しかし中電はこれについても「多少の影響はみられるが、全体としてみれば少ない」と過小評価していると批判した。
瀬戸内の入口に位置する上関に原発ができれば、膨大な温排水は内海に流れ込み、瀬戸内海全体の水温上昇も引き起こす。
広島のカキ養殖などにも壊滅的な被害が及び可能性もあるのだ。
以下の原子力資料情報室の澤井さんからの情報、【転載大歓迎】とのことなので掲載。
皆さま
澤井@CNICです。いつもながら緊急のお知らせで申し訳ありません。
「田ノ浦の自然について」の院内集会です。時間は短いのですが、鳥・陸上・海中の生物、生態系の専門家が国会議員にレクチャーいたします。必見です!
お友達にもお声がけいただき、沢山の皆さまの参加をお願いいたします。
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「生物多様性の宝庫、長島の自然を考える集い」のお知らせ
日時:12月2日(水)13:45~15:00
( 13:45~14:00は「瀬戸内の原風景長島(ダイジェスト版)」上映)場所:衆議院第一議員会館第四会議室
(当日は13:30~会館ロビーに入館票をもった係がおります)
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htmお話:
向井宏さん(京都大学:フィールド科学教育研究センター 特任教授)
(日本ベントス学会)
野間直彦さん(滋賀県立大学環境学部講師)
(日本生態学会:上関アフターケア委員)
飯田知彦さん(九州大学大学院):カンムリウミスズメの研究者
(日本生態学会:上関アフターケア委員)
花輪伸一さん(WWFジャパン)
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【各スピーカーのプロフィール等】■向井 宏さん
(京都大学/フィールド科学教育研究センター/
海域陸域統合管理学研究部門 特任教授)(日本ベントス学会)
http://www.fserc.kyoto-u.ac.jp/icm/mukai.html■野間直彦さん(滋賀県立大学環境学部環境学科講師)(日本生態学会)
http://www.ses.usp.ac.jp/ses/seitai/kenkyushitsu/noma.html■飯田知彦さん(九州大学大学院農学研究院森林資源科学部門)
「カンムリウミスズメ」について
http://www3.ocn.ne.jp/~kumataka/umisuzume-menu.html■日本生態学会
「上関原子力発電所建設予定地の自然の保全に関する要望書」
http://www.esj.ne.jp/esj/ESJ_NConsv/2000Kaminoseki.html■長島の自然を守る会
http://www2.ocn.ne.jp/~haguman/nagasima.htm---------------------------------------------------------------
この会合に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
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原子力資料情報室(担当:澤井、永井)
〒162-0065
東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
TEL:03-3357-3800 FAX:03-3357-3801
e-mail : sawai@cnic.jp
澤井携帯:090-4422-5394********************************************************
表題の件につき、以下の報告がなされている。
中国電力は、祝島の人々の願いを踏みにじって、未だ原子炉設置許可申請すらしていない原発建設を前提に、既成事実を積み重ねようとてしている。
豊かな海、美しい海を強引に埋め立てしようする中国電力の工事強行にすべての責任がある。
山口県知事は、埋め立て免許を即刻取り消すべきだろう。
以下、【転載歓迎】とのことなので、転載する。
皆さま澤井@CNICです。
田ノ浦の事件、現在確認した情報をお送りいたします。中国電力へ、負傷者発生への抗議、埋め立て工事中止の要請活動、全国の仲間へのお知らせ等、よろしくお願いいたします。
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怪我はなし、治療中です
中国電力が山口県上関町に建設を予定している上関原発の予定地、田ノ浦での抗議行動で、負傷者が出ました。シーカヤックの男性が一名、低体温症、意識を失った状態で救急車で病院に搬送されました。現在意識は回復し怪我はない状態ですが、熱が出て肺炎発症の可能性があり治療を受けています。
推進派の漁船が船上で男性を羽交い締めに
今回の負傷事故は、11月8日午前8時過ぎ、田ノ浦の取水口予定海域付近でおこりました。中国電力の雇った台船はコンクリートブロックを海に投入する危険な作業を開始。それを守るように推進側の漁船が台船を取り巻き、作業阻止のために作業船に近づこうとするシーカヤックを竹の棒で突いて押し出すなどしていました。
シーカヤックの男性は、作業台船のクレーンワイヤーに手をかけて工事を妨害しようとして、推進派の漁船ともみ合いになり、男性は海中に転落。なお男性が抗議しようとすると、今度は推進側の漁船の中に引きずり上げられ、船の上で4人の男性に手足を羽交い締めにされ、首を絞められて意識を失う状態になった模様です。台船による作業が終わるまで取り押さえられ、他のシーカヤックが気づき救出するまで、どのくらいの時間が経過したのか、正確にはわかりません。
中国電力社員はすべてを確認
作業台船には中国電力の作業員が同乗していましたが、いつもの中国電力の作業服ではなく、台船の作業員と同様の作業服を身につけていたようです。シーカヤックの仲間が顔を覚えていて確認しています。この一部始終を中国電力社員は確認していながら、一切制止もせず黙認していた模様です。
超危険な作業
コンクリートブロックをアンカーでつり上げ海中に投入するという超危険な作業が、祝島の漁船、シーカヤック、そして推進派の漁船の頭の上で行行われていたのですが、中国電力の社員や作業員以外の人々は、ヘルメット等一切被っておらず、大変危険な行為が繰り返された模様です。
事故の責任は中国電力の工事強行にある
問答無用と言わんばかりの対応で、祝島やシーカヤックの人々を人としても扱わないような傍若無人な対応、また、推進派の漁船と祝島の漁船やシーカヤックを直接対峙させ、自身は表に出ないような姑息な手段を使って埋め立て工事を強行しようとする中国電力には、公的企業としの社会的責任が問われるべきです。
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◆抗議先:中国電力
(手紙)〒730-8701 広島市中区小町4番33号
(TEL) 082-241-0211
(FAX) 082-523-6185
(メール宛先)
○中国電力(株)原子力情報のメールフォームhttps://cc-www.energia.co.jp/faq/1024/app/servlet/ext_inq...
◆中国電力:上関原子力発電所準備事務所
(立地部長:西村博文)電話:0820-62-1136
ファックス 0820-62-1228
496851@pnet.energia.co.jp
(第1土木部長:小田康博)電話:0820-62-1298
ファックス 0820-62-1228
462453@pnet.energia.co.jp
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11/5~6の田ノ浦の様子は下記参照ください。
オバマ大統領は、スマートグリッドと呼ばれる次世代送電網の研究開発に、日本円でおよそ3100億円を投入すると発表した。
彼が掲げるグリーン・ニューディールは、石油や石炭に依存しない太陽光や風力などの再生可能エネルギーへの転換を目指すものだ。
「クリーンエネルギー経済の実現に向けた大きな動きが、今アメリカで始まっている。短期的、長期的な経済発展をこれ以上遅らせないためにも、速やかな対応が必要だ」
こう語るオバマは、持続可能なエネルギー戦略を明確に打ち出している。
今年初め、オバマ政権の誕生を受け、私は立教大学経済学部教授のアンドリュー・デウィットさんにインタビューした。
http://www.actio.gr.jp/2009/04/26060020.html
彼は金子勝氏と共に、『環境エネルギー革命』や『世界金融危機』など、経済や環境に関する共著を出し、環境エネルギー革命を目指すオバマのグリーン・ニューディールへ大きな期待を寄せている。
インタビューではスマートグリッドに関して以下のように答えていた。
「電力需要は季節や時間帯によって大きく変化します。現在の技術では電気は蓄積できませんから、既存の発電設備はその最大需要に対応して建設されています。真夏日にほとんどの家庭でクーラーを使用しても停電しないためにです。
この電力の需要と供給を上手くバランスさせることができれば、限られた電力を有効に利用することが可能です。スマート・グリッドはハード面の新たな送電線網の整備ではなく、各家庭や送電線網全体で需要と供給をバランスさせるためのソフト面の整備が基軸となります。
例えば洗濯機に洗濯物を入れたとしましょう。今すぐ洗濯する必要がないのなら、電力ネットワーク全体の需給バランスをチェックし、需要が少ない時間帯に洗濯すれば効率的です。
これを可能にするソフトをインストールした電力メーターを各家庭に導入し、その情報をネットワーク全体で双方向に流して供給もコントロールすれば、大幅な省エネが実現できるでしょう。
今後電気自動車が普及していくことは間違いありませんが、各家庭の駐車場に止めてプラグインする場合も、スマート・グリッドなら最も効率的な時間帯に充電することが可能になります。電力需要が一番高まる夕飯時を避けて深夜に充電しても、翌日の出勤時に間に合えば問題ありませんから。
深夜など需要の少ない時間帯に利用する電気料金を安く設定すれば、なおさら需給バランス効果は高まるでしょう。まさにスマート・グリッドは、既存の電力インフラを最大限効率的に利用する方法なのです」
スマートグリッドの開発を手がけているのは、GoogleやGE、IBMなどで、最新のIT技術により需要と供給のバランスを最適化し、既存の電力設備を最大限効率的に運用することを目指す。
未だに右肩上がりの電力需要の伸びを前提に、原発増設によって供給量を伸ばすことしか考えていない日本政府や電力会社の時代遅れのエネルギー戦略とは大違いだ。
アンドリュー氏はオバマ政権下での原発政策についても、こう答えていた。
「オバマは原発にはかなり消極的です。仮に原発をある程度は容認するにしても、再処理でMOX燃料を利用するのは非常に危険であると認識しています。数千トンものプルトニウムが世界中で運搬されるのは、とても危険です。海賊対策にさえ頭を悩ましているのに、プルトニウムを海上輸送するリスクはとても容認できないでしょう。
また新規に原発を建設するためには、建設地を決めて設置許可を得、そこから何年もかけて建設しなければいけません。リアクターを製造する会社の供給能力も現在は限界に近づいています。
オバマ政権が求めているのは、素早い経済効果をもつ環境対策です。原発を推進しようとしても、スピードが遅すぎてとても間に合わないのです。ですから既存の原発の運転期間が延長されることはあっても、原発が主軸となることはないでしょう」
政権与党となった民主党は、相変わらず原発推進の姿勢を変えていないが、今こそ鳴り物入りで設立された国家戦略局は、原発に依存しない新しいエネルギー戦略こそ打ち出すべきではないのか?
資源・エネルギーの乏しい日本にとって、再生可能エネルギーの開発は待ったなしの死活問題なのだから。
7月に群馬県前橋市で開催されたシンポジウム『ダムに負けない村』。
ここで「河川行政の転換 -ダム予定地の現実に接して」と題する基調講演を行ったのは、元国土交通省防災課長で前淀川流域委員会委員長の宮本博司さん。
キャリア官僚としてダム建設の現場に就いた経験から、日本の河川行政の問題点を指摘した。
私は宮本さんにインタビューをお願いしたことがある。
宮本さんは岡山県で建設省苫田ダム工事事務所長を務めた。
その際、ダム湖に故郷が沈む人たちの怒り、悲しみ、苦しみを目の当たりにし、霞が関の机の上での計算だけで簡単にダム計画を進めてきたことを深く恥じたという。
その後近畿地方整備局の淀川河川事務所長や河川部長となり、大戸川ダム中止を決定。
情報公開の徹底などいわゆる淀川方式の実践に尽力したが、結局はダム見直しの流れは継続しなかった。
現在は国交省を退職して、家業の樽徳商店会長を務める宮本さん。
まるで落語家のように話が面白く、かつ日本の河川行政について的確な批判を語る人だが、インタビューの際にこんなことを語っていた。
「優秀な役人」は、現場で感動したりショックを受けては駄目なんです。もし計画に疑問を持ったら工事は進捗しないし予算も使えなくなる。ですから役人の自己防衛本能として、物事をまともに見ようとしない。本当の実態や人の気持ちを理解できなくなってしまいます。
八ッ場ダム中止を巡って国交省官僚たちは様々な巻き返しに必死だ。
かつては地元の反対の声を押し潰してダム計画を進めてきたにも関わらず、今度は「地元の声」と称してダム推進を煽る。
先日地元を視察した下流都県の知事たちも同じだ。
今さら地元に足を運ぶぐらいなら、なぜそもそも建設計画の当初から反対の声に耳を傾けなかったのか。
すべて、官僚たちの演出に乗せられているわけだ。
さらに「ここで中止したらさらに金がかかる」などと誤った情報が垂れ流されている。
こんな時だからこそ、国民はより厳しい批判の目でダム建設の是非を検証する必要がある。
河川行政を問い直す上で大変参考になる宮本さんの講演がYouTubeにアップされているので、ぜひご覧いただきたい。
先日放映されたNHKスペシャル『原発解体~世界の現場は警告する』。
最大のスポンサーである電力会社の顔色にビクビクする民放には決して製作できない、NHKならではの素晴らしい番組だった。
番組の紹介はこうだ。
いま地球温暖化対策などで、原子力発電が注目され、世界で100基の導入の準備が進んでいる。その陰で120基が寿命を迎え、相次いで解体されている事実は知られていない。
今回NHKは、知られざる原発解体の現場に初めて密着。そこでは放射線という目に見えない壁、そして解体で出る廃棄物の処分場所が決まっていない現実が見えてきた。
この難しい問題に私たちはどう向き合うのか? 世界の解体現場から報告する。
番組クルーは原発の解体現場への密着取材を敢行。
自ら被曝するリスクを覚悟しての取材だ。
昨日のBee'sCafeは最高に楽しかった。
詳しい話は後日として、明日から私は山口県での「水のウォーク」に参加。
ウォークのゴールは、山口県上関町に中国電力が計画している新規原発の建設予定地だ。
予定地の対岸に浮かぶ祝島では、ほぼ島ぐるみで原発に反対しており、中国電力が漁業補償金として一方的に漁協に振り込んできた10億円の受け取りを拒否している。
島の人たちは「海は金で売れん」と語り、豊かな海の恵みのなかで余計なお金を使わず自給自足に近い生活を営んでいる。
原発ができれば、放射能を含んだ大量の温排水により祝島の人々が何百年にわたって守り続けてきた漁場は破壊される。
持続可能な未来を示唆する瀬戸内の宝・祝島の人々の生活を守れずして、これからの日本の未来はないと私は強く感じる。
明日からのウォークで、少しでも多くの人たちにアピールしたい。
Bee'sCafeでは、祝島へ届ける布メッセージに多くの人が協力していくれた。
ウォークの様子はMoblogで毎日報告したい。
JCO臨界事故の直後に原子力安全委員会は、「今回の事故による放射線の周辺への影響」と題してこんなチラシを住民に配布した。
(1)急性の影響(確定的影響)は心配ありません。
(2)がん、白血病などの晩発性の影響(確率的影響)については、国際放射線防護委員会の勧告によれば、実効線量で約200ミリシーベルト以上の線量で、わずかながら増加が認められたとされています。
50ミリシーベルト以上の線量でも、ごくわずかな増加が認められたという報告もありますが、50ミリシーベルトより小さければ、心配ありません。
(3)遺伝的影響は心配ありません。
当時住民説明会では、こうした説明に対して厳しい意見が出た。
当然のことだ。
そもそも国の安全基準では、原発や医療業務に従事する人など職業被曝の線量限度は5年間で100ミリシーベルト以下、1年間で50ミリシーベルト以下とされている。
一般人については年間1ミリシーベルト以下だ。
その50倍の被曝をわずか数時間で浴びても一切健康被害がないなどとなぜ言えるのか?
だったらそもそも安全基準など必要ないではないか?
こうした当然の疑問、怒りが住民から噴き出した。
しかし、原子力安全委員会はこの見解を撤回せず、「安全宣言」をしたままだ。
その後、米科学アカデミーは世界の最新データを基に低線量被曝のリスク評価を行った。
それによれば、職業上の被曝線量限度である5年間で100ミリシーベルトでも、約1%の人は放射線に起因するがんになる。
さらに10ミリシーベルト被曝する全身のエックス線CTを受けると、1000人に1人はがんになると報告。
米科学アカデミーの報告書は、低線量被曝のリスクが予想以上に高いことを指摘したのだ。
結局、原子力安全委員会がJCO臨界事故で発した「安全宣言」は、科学的知見にもとづくものでもなんでもなく、ただただ国策としての原発推進を擁護するための政治的宣言だったわけである。
こんなデタラメな安全宣言を平気でする人や組織が、原発の安全性を正しくチェックできるわけがない。
鳩山政権が掲げる行政改革では、形骸化している原子力の安全チェック体制についても鋭くメスを入れるべきだろう。
間もなくJCO臨界事故から10年を迎える。
1999年9月30日午前10時35分ごろ、茨城県東海村にあるJCO東海事業所で、日本の原子力史上最悪の事故が発生した。
事故現場で大量の中性子線に被曝し、急性障害となった作業員3名の内2名が死亡。
多数の周辺住民も被曝。
一般の住民が被曝した事故は、日本では初めてだった。
当時私は東海村のすぐそば、茨城県水戸市に住んでいた。
友人と昼食をとり車に戻ってラジオをつけたら、事故のニュース速報が流れていた。
それまでも原子力施設での事故やトラブルは頻繁に起きていたが、ニュースを聞いて「今回はかなりヤバイな」と直感。
まずは知人に手当たり次第電話をかけて注意を呼びかけた。
そして、カメラを手に現場へ向かうことを決意した。
日本全国を震撼させたJCO臨界事故の記憶を風化させないために、当時執筆したレポートを紹介する。
<事故第一報に戦慄>
30日の昼のニュースで事故が報道されはじめたが、「臨界事故の可能性がある」という報道が衝撃をもって伝わる。
実際に、事故現場から2キロ離れたモニタリングステーションで通常の約10倍、7キロ離れた地点では約7倍の放射線が観測されたと言う。
今までのどんな事故でも、モニタリングステーションでの値がこんなに反応したことはない。
相当深刻な事故であると直感し、情報収集を開始した。
自治労茨城県本部で情報収集に当たっていた反原子力茨城共同行動の仲間からは、11時44分には、JCO敷地境界で0.8msv/hのγ線が計測されたと報告を受ける。
一般の人の年間許容線量といわれている1msv/yをわずか1時間強で浴びてしまうこの値は、即座に住民避難を必要とするものだ。
しかし、政府や茨城県は何一つ対応をしていない。
現場の詳しい状況がわからないまま時間が過ぎる。
マスコミの報道では、事故はこれ以上深刻化しないというニュアンスだ。
一方で、茨城県警が、国道6号からJCOへ向かう県道を通行止めにしたとの情報もある。
カメラを手に事故現場へ向かうことを決意する。
<避難する周辺住民>
事故が起きたJCO東海事業所は、周辺に民家が密集する市街地の真中にある。
この核燃料製造工場のウラン加工施設から、臨界にともなって大量の放射性物質が環境中に放出され、半径500メートル圏内には強烈な中性子線が、少なくとも20時間以上にわたって降り注いだのだ。
事故現場からわずか数百メートルの、国道6号線の東海村二軒茶屋交差点に午後3時半に到着する。
この交差点からJCOに向かう県道は通行止めになっており、警察官が封鎖している。
八ッ場あしたの会は、「八ッ場ダムについて流されている情報の誤りについて」と題して次のように指摘し、ホームページで詳細なデータに基づいて逐一批判している。
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22
八ッ場ダム事業について、関係各都県の知事や国土交通省から主に次のような情報が流されていますが、いずれも事実に基づくものではありません。
I. 八ッ場ダム事業は継続したよりも中止した方が高くつく。
II. 八ッ場ダムはすでに7割もできているので、今さらストップできない。
III. 八ッ場ダムの暫定水利権がダム中止に伴って失われる。
IV. 大渇水到来のために八ッ場ダムが必要。
V. 八ッ場ダムは利根川の治水対策として重要。
マスコミはなぜ国交省の見解を垂れ流しするのか?
とてもまともに取材しているとは思えない。
前原国交相は今日、八ッ場で地元住民と話し合いをするが、長年ダムに翻弄されてきた地元の人たちにきちんと謝罪をした上で、ダムを中止しても国が責任をもって生活再建を支援することを約束し、中止への理解を得るように努力すべきだろう。
ちなみに私は今年2度現地を訪れたが、ダム関連工事により吾妻渓谷の周辺はズタズタになっている。
地元の人たちはダム湖が観光資源になると期待しているかもしれないが、山肌は削られ、周辺に住宅が立ち並ぶダム湖が観光資源になるとはとても思えない。
大規模に観光地化された草津温泉、山奥の風情ある四万温泉、その両者に挟まれて川原湯温泉街が生き残るためにはどうすればいいのか?
群馬県の後押しを受け、群馬大の某教授は「ダイエットバレー構想」なるものを打ち出しているらしい。
30代女性をターゲットとしたエクササイズセンターをつくり、吾妻渓谷をデスバレーならぬダイエットバレーにする。
女性客が来ればそれに釣られて男性客もやって来るという、何とも浅はかな構想だ。
旧態依然たるハコモノに依存する発想。
こんないい加減なプランしか提起できない群馬県知事が、声を荒げてダム建設中止を批判するのは笑止千万だ。
2006年3月12日、岐阜県恵那市の中部電力奥戸水力発電所を見学した。
ここは1920年に発電を開始した水路式ミニ水力発電所。 阿木川に設置された取水口からは、川沿いに1・8キロの水路が伸びている。
この1・8キロで生じる30メートルの落差を利用して発電を行うシステムで、急峻な地形が多い日本の河川だからこそ可能な発電方式。
水路の先端、阿木川と木曽川が合流する地点に奥戸発電所はある。左手奥には大井発電所が見える。
日本の河川には、経済的に開発可能な水力は約1600万KWあると試算されている。
つまり原発16基分もの再生可能エネルギーが眠っているわけだ。
環境を破壊する大規模なダムを建設しなくても、環境負荷の少ないこうした水路式ミニ発電を有効に活用すれば、原発に依存する必要もない。
発電した電気を地元に配電すれば、長大な送電線によるロスも少なくなり効率的だ。
なぜ国や電力会社はこうした技術開発を進めないのか?
答えは簡単。大規模なハコモノでないと儲からない人たちがいるからだろう。
日本では、電力会社は莫大な資金を投入して原発を造れば造るほど儲かる仕組み。
その分をすべて電気料金に上乗せ可能なのだ。
しかし、今後石油もウラン燃料も高騰の一途をたどることは間違いない。
その矛盾をすべて国民に押し付けて電力会社だけが儲け続ける仕組みは、早急に是正されなければならない。
なにより地震大国の日本で原発を稼働させれば、原発震災のリスクは高まる。
膨大な放射性廃棄物をどこに処分するのかすら未だ決まっていない。
無駄なダムや道路以上に、原発のリスクや経済性について徹底的に議論されるべきだろう。
10月6日から予定している「森~川~海 いのちと平和つなげよう!水のウォーク」を呼びかけているシーカヤッカーたちは、連日のように祝島の人たちと海に繰り出して中国電力と対峙している。
その様子は、友人の冨田貴史さんのブログに毎日アップされている。
http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/
以下、海を愛するシーカヤッカーから、上関現地行動への参加呼びかけ。
転送・転載歓迎してどんどん支援の輪を広げよう!
全国の海と自然を愛するみなさんへの緊急のお願いがあります。
報道でもご存知かも知れませんが、「生物多様性のホットスポット」「瀬戸内最後の楽園」とも形容される山口県上関町長島田ノ浦の海岸が埋め立てにより消失する危機に瀕しています。
もしこの海が森が削られ埋め立てられ原発が建設されると、放射性物質と化学薬品を含んだ7度高い温排水が毎秒190t流れ出し、この希少な生物多様性は回復出来ないまでに消滅する、と多くの学者も警告しています。もちろんこの辺りは瀬戸内でも最良の漁場としても知られているところです。
山口県は、原発建設に必要な原子炉設置許可申請すら出されていない状況にもかかわらず、海の埋め立ての許可を出してしまいました。
そして中国電力は原発予定地の目前に住む祝島の島民に対して説明も対話もないまま、海の埋め立てと原発の建設を強行しようとしています。
中国電力は9月10日から埋め立て着工として、山口県平生町田名埠頭に仮置きしてある埋め立て区域を示すための浮標灯(ブイ)の搬出を始めようとしました。
その動きに対して海上では祝島の漁船団、数十隻とシーカヤックがもやいを結び、7日間にわたってこれを阻止しています。
陸上では祝島のお父さん、お母さんに加え、原発に反対する団体、地元住民が作業員の通用門に座り込みを続けています。
島のお父さんは、漁を休み、毎日朝早くから島を出発し阻止行動を続けています。
船がないお母さん達は漁師さんの船に同乗して、暑い日も雨の日も声の限りに一日中、中国電力の船に向かって叫び訴え続けています。
ほとんどが60代で、7、80代の方もおられます。一週間の阻止行動にも関わらず、みなさん元気です。
祝島の漁師さんは10億円を超えると言われる漁業補償金のすべてを拒否し「海は絶対に売らん!」と訴え続けています。
「海さえあれば生きていける、子や孫のためにこの海は守り続ける。」
祝島のお父さん、お母さんは原発建設が浮上した27年前からそう言い続けてきました。
子や孫とはまさしく僕達のことではないでしょうか。現在、数艇のシーカヤック隊がその想いを引き継ぐため、祝島漁船団と共に行動しています。
現場には人々の怒号やシュプレヒコールが響いていますが、海を守りたいという熱く素直な想いが溢れています。
日を追うごとに応援に駆けつける人が増え、シーカヤックに乗せてほしいという若者たちが入れ替わり立ち代り海上行動を続けています。
ところが、中国電力をはじめ、県、そしてマスコミは、この事態を「祝島が反対している」と矮小化して伝えています。
そこには「祝島しか反対していない」という世論をつくる意図が見え隠れします。しかし、僕達はもう気づいています。多くの人々の想いは祝島と一緒だということを。 今こそ、その想いを現場に届ける時です。
中電や県、そしてマスコミに、もう隠しきれない世論があることを示す時です。
そこで「ONE OCEAN!」を合言葉に海を愛する、そして守りたいと願うウォーターマンの方々に現地行動への参加を呼びかけます。
カヤック、カヌー、サーフボード、ゴムボート、ヨット、モーターボート、漁船、プレジャーボート、何でも良いと思います。
(大きな船の場合は自由に動き 回る事はできません。漁船と共に錨を打っての停泊になります。)毎日8時間、9時間のにらみ合いです。沢山船があると近くの砂浜で交代や休憩もできます。
ぜひ、僕達と一緒に海を守りましょう!遠方で現地行動に参加できないけれども、想いを届けたいという人に布にメッセージを盛り込んで送ってもらおうというアクションも起こっています。
詳しくはブログRadio Activeのトピック「布メッセージ募集」をご覧ください。 「RadioActive」 http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/
参加される方は次のことに注意して下さい。
祝島漁船団は27年の原発反対運動の中で数えきれないほどの海上阻止行動を続けてきました。
過激と思われがちな阻止行動ですが、これまで祝島の人たちは事故を起こさないよう、けが人を出さないよう、それでいてはっきりと自分たちの意思、主張を打ち出してきました。
それは島という共同体の中で長年培われてきた島人の絆の賜物であり、結束の形であると思います。
僕達は一人一人の意思でこの行動に参加していますが、阻止行動はあくまでも祝島への賛同・協力です。
祝島の意思を理解し、現場では冷静に対応することが必要です。県内のみならず、日本全国がこの阻止行動を注視しています。
シーマンとしての節度を持ち行動し続けることが、世論を変え、埋め立てを中止させることに繋がります。
参加して頂ける方は、 必ず今の状況を把握した上で、海での動き方を把握し、くれぐれも祝島漁船団への迷惑になるような行動は避けるようお願い致します。
参加される前日までに必ず責任者に連絡をお願いします。カヤック隊責任者 海上行動への協力者窓口 原 090-6843-9854
陸上の連絡先は 山戸 090-5069-8848
また、現地の状況は日々変化しています。阻止行動がどれだけ継続できるかは流動的な部分もあります。
遠くからやって来たが、すでに阻止行動が終わっていたと言うこともあるかもしれません。
今後のスケジュールがたてられないという状況だということも了解した上での参加をお願い致します。
現時点(9月16日)では9月19日の午前9時より大規模な現地集会が開催される予定となっています。
現在阻止行動が行われている場所
http://www.mapion.co.jp/here/all/090914/mapi0213400090914112601.html参考サイト
Radio Active http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/祝島島民の会 http://shimabito.net/index.htm
上関原発最新情報 http://new-k.livedoor.biz/
呼びかけ人 虹のカヤック隊より
石岡敬三 大田裕治 山口晴康 吉村健次 冨田貴史 原康司
上関原発予定地の埋め立て準備作業は、祝島の人たちが漁船を繰り出して阻止し続けている。
漁船と共に海に出て阻止行動を担うシーカヤッカーたちも大活躍。
現在発売中の『Actio』10月号「核のない未来へ」のONE SHOTで彼らを紹介。
http://www.actio.gr.jp/2009/09/01145615.html
文中では、10月6日から始まる「森~川~海 いのちと平和つなげよう!水のウォーク」についても紹介している。
http://www.ihope.jp/2009/09/01134200.html
以下、HPより転載。
撮影・原康司(ダイドック冒険学校)
文章・冨田貴史
2008年12月2日、冬の海は荒れやすいと言われる中でのベタなぎ。青空の下にシーカヤックとサーフボードが並ぶ。
海を守りたいと願う総勢30名の若者たちが祝島に集い、上関原発予定地の田ノ浦まで4キロの海を渡った。渡り切った先の海岸では、山口在住のミュージシャンが太陽光パネルを背にライブ演奏で出迎える。
新しい時代の新しい世代による海の上でのアクション「WATERMENFOR PEACE」を主催した一人原康司君は、20代のほとんどを世界中を巡る冒険に費やした。アマゾン川を単独で下りきり、自転車でアメリカ大陸を横断し、日本列島を隅から隅までカヤックで漕いで回った。
そして地元山口に戻り、祝島とその周辺の海の美しさに驚き、島民の暖かさとその暮らしに心動かされた。祝島島民が反対し続けている上関原発建設計画。報道が規制され、反対派の住民が孤立し続けている状況を何とか変えたいと、現地での阻止行動にシーカヤックを漕ぎ出して加勢。
昨年は広島平和公園から山口県庁まで歩くピースウォークを主催した。ウォークの道中では、予想を越えてたくさんの署名が集まった。「声が表に出ていないだけで、原発を嫌だと思っている人はたくさんいる。みんな、何をしたらいいのか分からないでいるだけ。そのことがよくわかった」。
今年の10月6日~10日には、山口県東部に位置する錦川の上流から手漕ぎボートで河口まで下り、瀬戸内海を西へ田ノ浦まで漕ぎ進める「森と川と海を守る水のウォーク(仮称)」が行われる。
祝島の島民の想いは若きシーカヤッカーに伝わり、そして、多くの人々の心を動かすだろう。「人は水によって生かされている」。その事を体で実感している人達の、願いのバトンがいつまでも受け継がれていくことを願う。
今年2月、岩手県盛岡で開催された「六ヶ所村ラプソディー」東日本市民サミット。
その熱い議論を引き継いで、今度は東京で開催されるBee's Cafe。
どんな議論が生まれるか、今から楽しみだ!
以下、HPより転載。
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ミツバチたちのように集まろう!語ろう!伝えよう!
「ワールド・カフェ」スタイルの交流会
【Bee's Café】
2009/10/4 Sun.
Vol.1 「六ヶ所から見つめる未来」
@ きゅりあん(品川区立総合区民会館)
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Web: http://www.nonukesmorehearts.org/bees-cafe.html
Blog: http://bees-cafe.jugem.jp/
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■□■Bee's Café とは
「カフェ」のようなリラックスした雰囲気で、
お茶やスイーツを楽しみながら話し合う、「ワールド・カフェ」スタイル(※)のイベントです。
◎偶然同じテーブルに座ったメンバーによる思い思いの展開
◎初めての人や知らなかった話題との思いがけない出会い
◎新しいつながりやアクションが生まれる可能性
これって、ちょっとワクワクしませんか?
私たち一人ひとりの中に存在している「解」を楽しみながら引き出す「ワールド・カフェ」という手法は、いまや世界的に広まりたくさんの「気づき」や「つながり」や「パワー」を生み出しています。
Bee's Caféでも、皆さんがミツバチのようにテーブルを回りアイデアや想いを"受粉"させることで、新しい潮流や命が生まれるはず!
そんなワクワクする瞬間に、あなたもぜひ参加してください。
※「ワールド・カフェ」スタイルとは?
少人数のグループに分かれて、テーブルごとに設定したテーマについて20分ほど話し合い、机上の模造紙にアイデアや意見を描きます。
テーブルを移動し、メンバーを変えながら、アイデアを深めたり、膨らませていく方法で、初めての人同士でも気軽に話せ、ネットワークが自然に広がります。
■□■Bee's Café Vol.1のテーマは「六ヶ所から見つめる未来」
青森県六ヶ所村の「核燃料再処理工場」のアクティブ試験から3年が経ちましたが工場ではトラブルが相次いでおり、本稼動の見通しが立たないままでいます。
◆再処理工場が放出する放射能の環境や人への影響は?
◆電気は必要だし、国が決めたことだから仕方がないの?
日本に暮らしてエネルギーを使う私たち一人ひとりに深く関わっている「六ヶ所村 核燃料再処理工場」。
未来のために私たちにできることは、何なのでしょうか?
今まさに、みんなで考えるチャンスなのかも知れません。
「再処理工場のこと、関心はあるけれど、まだよく知らない」という方の参加も、もちろん大歓迎!
オープンな雰囲気の中で、気軽に質問や疑問を投げかけてみてください。
あなたの投げかけが、新たな「発見」や「創造」につながります。
Vol.1ではゲスト参加として、
・廣瀬裕子さん(作家)
・志葉玲さん(ジャーナリスト)
・サワサキヨシヒロさん(DJ/音楽家)
・YAMさん(PEACE LAND)
・富田貴史さん (イベント・コーディネーター)
にも、みなさんと同じテーブルについていただきます。
「核燃料再処理工場」について、普通に暮らす市民の視線で自由に意見交換し、新しい気づきやアクションを一緒に創りましょう!
★開催日時
2009年10月4日(日) 10:00~16:00
★会場
きゅりあん(品川区立総合区民会館)
5階 第2・第3・第4講習室
(きゅりあん地図)http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/cumap.html
東京都品川区東大井5-18-1
京浜東北線・東急大井町線・りんかい線大井町駅前
*駐車スペースはありません。
★参加費 1000円 (おもてなしドリンク&スイーツ付)
★タイムスケジュール
10:00 ◇受付開始 ※受付は混雑が予想されます。お早めの来場をお願いします
10:20 ◇オリエンテーション(「ワールド・カフェ」のコンセプト、
ならびにルールの説明)オリエンテーション後、
各自が受付の際の部屋割に従って各部屋に移動します
11:10 ◇自己紹介と、午後に向けての練習を兼ねて、
簡単に「ワールド・カフェ」スタイルを体験してみましょう!
(10分毎に席替え×2~3回転)
12:00 ◇休憩 (昼食は各自でご用意ください)
13:00 ◇ゲストの皆さんと一緒に、Bee's Café スタート!!
テーブルごとに設定されたキーワードをきっかけに気軽に話をしましょう。
(20分毎に席替え×3回転くらい)
15:00 ◇テーブル毎に「気づき」「アイデア」などを発表
16:00 ◇クロージング
*当日は、おいしいドリンク&スイーツを用意しています!
*ゴミは各自でお持ち帰りをお願い致します。
*授乳室・休憩室を用意しています。
【参加お申し込み予約】
お申し込みはメールで受け付けております。
bees-cafe●nonukesmorehearts.org
(●を@に差し替えて送信ください)
「10.4 Bee's Café参加希望」 と明記の上、参加される方全員のお名前と代表者の連絡先をお知らせください。
定員は150名ですので、予約はお早めに!
※ご予約無しでご来場された場合、
定員に達している場合はご入場頂けない場合がございます 。
===◆Bee's Caféを支援してくださる「ミツバチサポーター」を募集しています◆===
Bee's Café で出会い、新しいつながりやアクションを広げていく参加者を地球の生命連鎖を支える「ミツバチ」に例えました。
Bee's Café Project では、そんなミツバチたちの発生を支援してくださる「ミツバチサポーター」を募集しています。
●個人サポーターは<1口1000円>
→HPにご支援いただいた方々のお名前を掲載させていただきます。(希望者のみ)
●企業・団体サポーターは<1口3000円>
→HPならびに当日配布する資料に広告を掲載させていただきます。(希望者のみ)
→広告原稿の作成を希望される場合は、1件1000円にて承ります。
広告作成に関する詳細はコチラをご覧ください。
http://www.nonukesmorehearts.org/bees-cafe_supporter.html
【サポート費振込先】
郵便振替口座:00190-8-428955
NO NUKES MORE HEARTS(カナ氏名:ノーニュークスモアハーツ)
※通信欄に「Bee's Café サポート費」とお書きください。
※お名前の公表が不可の場合、通信欄に「名前の公表不可」と明記をお願いします。
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主催=Bee's Café Project
TEL: 03-3238-9035 (open 13:00~20:00)
いろりばた会議(たんぽぽ舎 内)
MAIL: bees-cafe●nonukesmorehearts.org
(●を@に差し替えて送信ください) / NO NUKES MORE HEARTS
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協賛=パタゴニア日本支社 、(株)ウインドファーム
協力=「六ヶ所村ラプソディー」東日本市民サミット・世話人会
グループ現代・「ミツバチ」制作プロジェクト
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1962年、まさに経済成長真っ盛りのアメリカで『沈黙の春』を著し、農薬や化学物質による環境汚染にいち早く警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソン。
「沈黙の春」とは、環境汚染により昆虫や魚が死滅し、春になっても鳥たちが鳴かない「死の世界」が訪れることを示唆している。
『沈黙の春』は当時大きな論議を巻き起こした。
農薬や化学物質の有害性を訴えたレイチェルに対し、産業界を中心に猛烈な誹謗・中傷が浴びせられた。
しかし彼女はそれに屈することなく危機を訴え続け、農薬の使用制限など様々な環境関連法の成立を促した。
映画 『センス・オブ・ワンダー』の原作は、彼女が『沈黙の春』を著す前にアメリカの若い母親のための雑誌に執筆したエッセイである。
彼女の死後、友人たちの手で『センス・オブ・ワンダー(THE SENSE OF WONDER)』と題して出版された。
レイチェルは、姪の息子ロジャーと一緒に自然の中に出かけ、「センス・オブ・ワンダー(=神秘さや不思議さに目を見張る感性)」を育むことの大切さを教えた。
映画では、アメリカ・メイン州に現存するカーソンの別荘周辺の森や海辺の美しい四季を描きながら、レイチェルやロジャーが感じたであろう自然の神秘、そこでの驚きや感動を再現している。
http://www.g-gendai.co.jp/movie/~senseofwonder/index2.html
近代化の波のなかで、都市はコンクリートとアスファルトで固められ、自然は人間からかけ離れた存在となった。
現代人は、本来誰もが持っていたはずの「センス・オブ・ワンダー(THE SENSE OF WONDER)」を失いつつある。
都会住む多くの子どもたちは、朝日が昇る、あるいは夕陽が沈む瞬間を見たことがないという。
テレビ画面が巨大化し、どれほど精度が高まろうとも、本当の自然の美しさには代えられない。
「センス・オブ・ワンダー」を完全に失ってしまえば、人類は生物種として存続できなくなるかもしれない。
昨日から開始された上関原発建設予定地の埋め立て準備作業。
祝島の人たちの抗議行動によって作業は進んでいないが、高齢化が進んでいる上、漁業で生活を営む島民にとって、長期にわたる抗議行動は厳しい状況だ。
中国電力は、脱原発を掲げる社民党の入閣などを警戒して、やれるうちに強引に工事に着手して既成事実をつくろうとしている。
しかし、内海である瀬戸内海に新規原発を建設すれば、これまで以上に深刻な生態系への影響は避けらなない。
昨日の現場での攻防で、中国電力は祝島の人々にたいして、「温暖化防止のための原発です」と説得していたようだが、とんでもない話だ。
以前高尾山のエコラボキャンプで、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんは、<原発は巨大な「海温め装置」>だと次のように指摘していた。
http://www.actio.gr.jp/2007/11/19061359.html
何より温暖化対策を真剣に考えるのならば、膨大な温排水を出している原発こそ真っ先に停止すべきです。100万キロワットの原発の原子炉の中では、300万キロワット分のエネルギーが出ています。電気になっているのはたった3分の1で、残りの200万キロワット分のエネルギーは海に棄てています。
私の恩師である水戸巌さんは、「原子力発電という名前は正しくない。正しい名前は『海温め装置』だ」と指摘されました。私はこれを聞いて、目から鱗が落ちる思いがしました。確かに原発のエネルギーの3分の2は海に棄てられ、海を温めているのですから「海温め装置」と呼ぶのが正当です。
これは海の生物にとっては大迷惑な話です。100万キロワットの原発1基は、1秒間に70トンの海水を7℃温めます。東京の主要河川である荒川でも、1秒間に30〜40トンの流量だと思います。1基の原発は、荒川以上に巨大な川の水を7℃も温めて海に流しているのです。
日本にある55基の原発全体からは、1年間に1000億トンの温かい水が排出されます。日本全土に降る雨の量は1年間で6500億トンで、そのうち川に流れるのは4000億トンです。つまり原発は、毎年日本の川を流れる水の4分の1に相当する量を7℃温めて海に戻しているのです。
温暖化対策を真剣に考えるなら、炭酸ガスを問題にする前に真っ先にこの「海温め装置」を止めるべきです。
原発は核分裂で生じた熱エネルギーのわずか三分の一程度しか電気に変えることができない。
三分の二の膨大な熱エネルギーは海に捨てられるわけだ。
上関に原発をつくることは、まさに瀬戸内海の入口に巨大な湯沸し器を設置する等しい。
しかも排水は温められるだけでなく、放射性物質も含んでいる。
膨大な核廃棄物も生まれる。
こんな愚かな計画は即刻中止すべきだ。
美しい瀬戸内の海を破壊する新規原発建設が始まろうとしている。
正直、今すぐにでも現地に駆けつけたい気持ちだ。
以下友人の冨田貴史さんからのメールを転載する。
今日から、中国電力が埋め立て工事に向けた作業に取り掛かりました。
それに合わせて、現地で反対を続ける祝島島民を中心にした阻止行動も始まっています。
地元住民の声を黙殺しながら、外部に状況を伝える行為の一切ないまま事が進んでいく状況を何とかしたいと思います。
以下に、現地からのレポートを掲載します。
ぜひ現地の状況を理解していただき、関係機関への働きかけなど、ご協力頂けたらと思います。
僕は現在は関西で仕事をしていて、13日の夜に現地入りします。
今日の状況はブログにも写真付きで掲載しました。
http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/
祝島島民山戸孝君から届いた動画をYOU TUBEに掲載しました。
携帯での撮影なので、見ずらい部分もあるかと思いますがご了承ください。
今後も、現地から送られる文章・写真・映像をなるべく迅速に掲載していきます。
現地に行きたい、など問い合わせがありましたら、一度僕の方に連絡をください。
現地に連絡が殺到したり、知らない人達が突然どっと人が押しよせてくる状況は避けたいと思います。
とりあえず僕がこのような形で情報提供させていただいている分に関しては、皆さんからの応答をとりまとめられればと思います。
その方法がベストかどうかは分かりませんので、色々とご意見をくださるとありがたいです。
どのような形で現地と連携が出来るのか、緊急ながらも丁寧に、皆さんと一緒に考えていけたらと思います。
冨田貴史 080-6947-2491
walk-in-beauty@ezweb.ne.jp
takafumitomita1320@yahoo.co.jp
(以下、転載可)
フリーライター林将之より
本日10日8時前、中国電力は上関原発予定地の埋め立て工事に向けた作業の着手にかかり、13km離れた平生町の田名埠頭に置いてあるブイ(浮標)を工事区域に設置するため、クレーン台船を向かわせましたが、祝島の漁船数十隻が田名埠頭前でバリケードをつくり、クレーン台船の接岸を阻止しています。
周囲には、中国電力の船、海上保安庁の船、マスコミの船、シーカヤックなどが入り交じり、上空はマスコミのヘリコプターやセスナ機計5機が飛び交い、騒然としています。
陸上では祝島の住民ら50人余りが座り込み、マスコミ関係者や周 辺住民らが集まっています。
現在、中電側も阻止側も大きな動きはなく、しばらく膠着状態が続くと思われます。
この阻止行動が何日続けられるかは分かりません。
長期にわたる阻止行動は、高齢化した祝島住民への負担も大きくこれまでの例だと数日程度でバリケードは解除されるかも知れません。
週末の12・13日には、さらに多くの抗議住民が集まると思われ、抗議集会も予定されているようです。
現地周辺には駐車場もあり、座り込みや阻止行動の様子を見ることは誰でも可能です。 http://www.mapion.co.jp/m/33.9074308333333_132.059420277778_7/
以下、祝島の山戸孝さんからの呼びかけ文です。
瀬戸内に残された豊かな海が、今、原発のために埋め立てられようとしています。
1982年に山口県の上関町に原発建設計画が持ち上がってから、地元住民は賛否の対立に苦しんできました。28年たった今でも未だに続いています。
そして原発予定地の対岸わずか3.5 kmに浮かぶ祝島では、住民の9割が計画に反対し続けてきました。
原発建設予定地周辺は豊かな漁場であると同時に、小型の鯨のスナメリが群れをなして泳ぎ、天然記念物のカンムリウミスズメの生息が確 認されるなど、希少な動植物の宝庫でもあります。
しかし昨年山口県は、原子炉設置許可申請すら出されていない状況にもかかわらず海の埋め立ての許可を出してしまいました。
そして今、中国電力は原発建設予 定地の目前に住む祝島の島民に対する説明も対話もないまま、海の埋め立てと原発の建設を強行しようとしています。
私たちは自分たち自身の 命や生活を守るために、生活の糧である美しい海や豊かな自然を守るために、中国電力の埋め立ての強行に抗議しています。
祝島島民の会ではホームページ(http://shimabito.net/)やblog(http://blog.shimabito.net/)も開設していますが、多 くの島民が阻止行動に参加しているため今は現地の様子をお伝えできません。
これまでの動きを含め、現地の状況は上関原発最新情報(http://new-k.livedoor.biz/)RadioActive(http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/)UrauraNews(http://iwaijima.jugem.jp/)等で紹介されていますので、ぜひご覧ください。
山口県や中国電力、上関町に、地元住民を無視した工事の強行に対する抗議や疑問の声を届けてください。そして、この呼びかけを多くの方々につないでください。
どうかご協力をお願いします。
2009/9/10 山戸孝@祝島在住 iwaishima@gmail.com
山口県
・海の埋め立てに関してはこちら
土木建築部港湾課TEL083-933-3810(管理班、港政班)
FAX083-933-3829
メールアドレスa18700@pref.yamaguchi.lg.jp
・スナメリやカンムリウミスズメなどの希少生物についてはこちら
環境生活部自然保護課自然・野生生物保護班
TEL(083)933-3050
Fax(083)933-3069
Mail a15600@pref.yamaguchi.lg.jp
中国電力
TEL 082-241-0211
FAX 082-523-6185
原発関連メールフォーム
https://cc-www.energia.co.jp/faq/1024/app/servlet/ext_inquiry_a?linkid=904&linkstr=%8C%B4%8E%71%97%CD%8F%EE%95%F1
上関町
電話 0820-62-0311
FAX 0820-62-1600
メール k_yakuba@d2.dion.ne.jp
※可能であれば、送られた質問やそれに対する回答、また相手方とのやり取りの内容などを、簡単でかまいませんので祝島島民の会 (iwaishima@gmail.com)へお寄せください今後の活動の参考にさせていただきます。
間もなく民主党政権が誕生する。
既に民主党が公約として掲げた群馬県八ッ場ダム建設中止を巡って大きな話題となっている。
無駄な公共事業をストップさせ、公務員の天下り天国となっている様々な公益法人に徹底的にメスを入れることは不可欠で、これを果たさなければ民主党に投票した多くの国民の信頼を裏切ることになる。
ただ民主党には、それだけに留まらない、より戦略的な政策を期待したい。
その要は、オイルピークを迎えるなか、原発依存から一刻も早く脱却した新しいエネルギー戦略を切り拓くことである。
しかし民主党のマニフェストを見る限り、原発依存をますます強めようとしている。
「核のない未来」とは、核兵器が無い世界だけでなく、人間や環境が放射能に汚染されることなく生きていける未来を意味する。
JCO臨界事故から10年を迎える今、Actio最新号特集「核のない未来へ」では、被曝問題にフォーカスした。
以下、ホームページより転載。
http://www.actio.gr.jp/
美しい清流で知られる山口県東部の錦川。
今この川の上流にもダム建設問題が持ち上がっています。
さらに川を下った河口は、米空母艦載機移転問題で揺れる街岩国です。
住民投票で多くの住民が反対の意思を示したにも関わらず、問題は解決していません。
岩国から瀬戸内海を南に下れば、中国電力が計画する上関原発の建設予定地である長島に至ります。
対岸4キロ先、スナメリが泳ぐ美しい海に浮かぶ祝島では、ほとんどの島民が原発建設に反対していますが、中国電力は今秋にも埋立工事を開始しようとしています。
ツーリング洞爺湖2008でも実感したことですが、日本列島にわずかに残った美しい自然環境が、国策や開発の名の下にさらに破壊されようとしているのです。
こんな時代だからこそ、私たちが本当に守るべき自然や故郷の素晴らしさを実感する自転車の旅に参加しませんか?
今回の企画は、錦川をカヌーで下り、そのまま瀬戸内海に出て長島を目指すパドラーたちとのコラボ企画です。
同じく「こぐ」仲間として水上と陸上で連携し、一緒にキャンプしながら進みます。
<日時> 2009年10月6日(火)~10日(土) 5日間のキャンプ
<場所> 山口県岩国市錦町 ~ 山口県熊毛郡上関町田ノ浦(原発予定地)
(錦川沿い約50キロ、瀬戸内海沿い約50キロ、合計約100キロ)
瀬戸内海に面する山口県上関町の四代田ノ浦に、中国電力は出力135万キロワット級の沸騰水型軽水炉2基を建設しようとしている。
この上関原発の建設に反対し、地元住民は予定地内の入会権の確認を求めて中国電力相手に裁判に訴えてきた。
1審では原告側の訴えを認めたが、2005年10月広島高裁でこの判決は覆った。
原告は上告したが、2008年4月14日最高裁は「入会権は既に失われた」として原告側上告を棄却。
この判決により、上関原発建設の動きは加速し、中国電力は予定地の埋め立て工事に今秋にも着手しようとしている。
私は2005年7月17日から18日にかけて、島ぐるみで上関原発に反対を続けている祝島を訪れた。
その1ヶ月程前、海域調査を阻止するために祝島漁協のすべての船が台船を取り囲む姿が全国にテレビ放映されたからだ。
7月17日午後4時、上関町室津から定期船「いわい」に乗り込んだ。
祝島まで1日3往復している70人乗りの小さな定期船には、クーラーボックスを抱えた釣客の姿も見えた。
上関、蒲井、四代の各港に寄りながら、船は長島の南東側を進む。
長島と天田島の間を抜けて瀬戸内海に出れば、もう目の前に祝島が見えてくる。
右手の原発建設予定地田ノ浦沖には、海域調査のための工事櫓が二基見えた。
瀬戸内海と言えば、赤潮などで汚染された「汚い海」というイメージがつきまとうが、祝島の周りに広がる海は素晴らしく美しい。
スナメリが群生し、かなりの頻度で目撃することが可能だそうだ。
室津から40分、田ノ浦沖からはわずか5分ほどで船は祝島の東の端にある港に到着。
島のほとんどの集落はこの港の周りに集中している。
民主党が歴史的大勝利を収めた総選挙。
午前中に投票を済ませ、武蔵小金井で開催された「トランジション・夏フェス! 2009」に参加。
会場を埋め尽くす多くの人が参加し、熱気溢れる討論が行われた。
5~6人毎に分かれた各テーブルで、様々なテーマを討論。
「脱クルマをどうやって実現する?」や「地域でお金と仕事を回すには?」、「文化をどう広める?」、「仲間を増やすにはどうしたらいいのか?」、「トランジションという名は分かり易い?」など、活発な討論が行われ、最後にその結果が報告された。
総じてピークオイルを見据えた低エネルギー消費コミュニティをどう実現するのかがテーマ。
ヨーロッパでは急速に広がっているローカルを起点にした動きだ。
資源やエネルギーに乏しい日本は、ピークオイルの影響を真っ先に、そして最も深刻に受ける。
だから本来なら、トランジションは国家戦略レベルで率先して取り組まれるべきものだが、残念ながらこうした問題意識は日本の政治家や官僚にはほとんどない。
アメリカのオバマ政権が国家レベルでグリーン・ニューディールを推し進めているのと比較しても、まったく立ち遅れている。
政治の立ち遅れをローカルレベルで取り戻し、地域からトランジションの動きを創り出すことができるのかどうか。
民主党政権が実現するが、自民党と同じ経済成長パラダイムで発想する限り、ピークオイルに立ち向かうことはできない。
トランジションによって新しい時代を切り拓くことができるのか、これからが正念場だ。
以下の申込書を利用して、全国マップに再処理反対のポイントをどんどん増やそう!
■■■再処理全国署名データマップへの掲載申込書■■■
お申し込みありがとうございます。
下記3項目のうち、実施なさるアクション毎に該当箇所にご記入ください。<署名ステーションの登録>
<全国一斉街頭署名参加登録>
<サポーター登録>回答は各設問わきにご記入ください。
※【署名ステーション】・・・署名を収集している場所・団体・個人
*********************************
■署名ステーションの登録■
★日常的に署名を置き、また収集していただける拠点の情報です。
記載された情報はマップ上に表示されます。①【参加団体名・店舗名・個人名など】
②【①の代表者名】
③【連絡先(事務局・店舗のものでも結構です)】
【郵便番号】
【住所】
【電話】
【受付時間】
【メールアドレス】④【コメントなど(200字まで)】
⑤【その他 ブログやサイトのURL、画像(2枚まで)】
*********************************
■全国一斉街頭署名参加登録■
★9月13日~20日の全国一斉街頭署名の情報です。
代表者の住所以外の情報はすべてマップ上に表示されます。①【実施日(時間)・期間・場所(できるだけ詳細に)】
②【参加団体名・店舗名・個人名など】
③【①の代表者名】
④【代表者の連絡先】
【郵便番号】
【住所(★この情報はマップ上には表示しません)】
【電話(署名活動当日に連絡がとれるようにできるだけ携帯電話にしてください)】
【メールアドレス】⑤【コメントなど(200字まで)】
⑥【その他 ブログやサイトのURL、画像(2枚まで)】
**********************************
■サポーター登録■
★9月13日~20日の全国一斉街頭署名で応援してくれる方。
詳細な個人情報を出したくない方でも大丈夫。
「この地域で応援してます! この街頭署名に参加します!」と運動を盛り上げてください。①【公開するお住まいの市(可能な方は町村名まで)】
②【公開するハンドル名】
③(★この情報はマップ上には表示しません)
【連絡先】
【氏名】
【メールアドレス】④【コメントなど(100字まで)】
⑤【その他 ブログやサイトのURL、画像(1枚まで)】
**********************************
●登録申し込み・問い合わせ●
メール:shomei@saishori-databank.org(再処理全国署名データマップ事務局)
電話:090-1103-1672(武藤北斗/みんなでできるキャンペーン)
080-6947-2491(冨田貴史/再処理を止めるためのデータバンク・プロジェクト)
「みんなでできるキャンペーン(みなCAN'Z)」 武藤北斗さんからの呼びかけ文を転載。
【2009 STOP再処理 全国一斉街頭署名】参加のお願い
青森県六ヶ所村にある再処理工場。
この工場は海と空に放射能を捨て、事業者である原燃は「海や空は広いので薄まるから大丈夫」と言い張ります。そんな子ども騙しの理屈を私は納得できません。
放射能はたとえ微量でも発ガン、また遺伝的障害などの発生を否定できない危険性があり、半減期の長い放射能は環境中にたまり続け、世界中の海と空を汚染し続けます。そして国や多くの自治体までもが、そのことに何の疑問も持たず容認することに大きな怒りと失望を感じます。
このままでは海や空は放射能で汚染され続けます。
何か問題が起きてからでは遅いのが放射能の怖さでもあるのに。再処理工場が海や空に放射能を捨てることを知ったのは3年ほど前でした。
少しでも多くの人にこの事実を知らせたいと思い、講演会、投書、署名集め、県庁や事業者への申し入れなど、思いつくことは何でもやりました。しかし今だに再処理工場は止まっていません。
落ち込むこともありましたが簡単にあきらめられる問題ではないし、この問題を解決するのはこれからの世代に対する責任でもあります。
とにかくここまで無我夢中でやってきました。こうして動いていく中でたくさんの人と出会い、同じ思いを共有し、交換し合うことが出来、そこから得る勇気や喜びはかけがえのないものとなり、今年2月に盛岡で開催した「六ヶ所村ラプソディー 東日本市民サミット」へとつながっていきました。
このサミットで取り組むことが決まった4つのアクションプランの中で、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」から提案された『海に空にこれ以上放射能汚染を広げないよう再処理工場の稼働凍結を求める署名』があります。
「これ以上」という言葉が入っているのは、既に試験運転で放射能を捨てているからです。
この言葉は本当に切実な思いを物語っていると思います。今様々な問題が起き、この工場の試験運転が中断している間に、皆が力を合わせ本格稼働を止めなければ、東北の海や空にこれから何十年にも渡って放射能が捨てられてしまいます。
今、私たち一人一人が出来ることを考えたとき、2007年に行った「全国一斉街頭署名」を思い出しました。
当時まだ動き始めたばかりの私の呼びかけに対し、全国で30以上の団体、そしてたくさんの個人の方に賛同・参加して頂き、地元青森では1日で1000筆以上もの署名が集まり多くの人が勇気づけられました。
もちろん参加人数が少なくても構いません、筆数が少なくても構いません。
自分が出来る範囲の事をそれぞれがやり遂げること、街頭署名と同時にチラシを配り多くの人に事実を伝えること、そして全国のたくさんの力を1つに合わせることが意味のあることだと思います。今回は六ラプサミットアクションプラン「再処理を止めるデータバンク・プロジェクト」が制作中の「全国署名データマップ(仮題)」とも協力し、全国各地で行う一斉署名の場所・時間・実施団体が全国地図で確認できるような形にします。
まだ地元に仲間がいないという方でもマップを見て、近くの場所に参加してください。そこから新たな出会いが広がること、それこそがこの「全国一斉街頭署名」、そして「みんなで出来るキャンペーン」の目的の一つであり、醍醐味です。
ぜひこの『2009 STOP再処理 全国一斉街頭署名』にご参加ください。
ご協力よろしくお願いいたします。「みんなでできるキャンペーン(みなCAN'Z)」 武藤北斗
■期間:2009年9月13日~20日
(筆数を集約し発表する予定です。21日以降に事務局まで連絡お願いします)
■署名用紙:http://homepage3.nifty.com/gatayann/090522sig.pdf
■再処理全国署名データマップ:http://shomei.saishori-databank.org
(9月初旬公開予定です)
■全国一斉街頭署名事務局・問合せ:chikyuutotomoni@yahoo.co.jp
090-1103-1672(担当:武藤)
■全国一斉街頭署名主催:「六ヶ所村ラプソディー市民サミット」みなCAN'Z
■全国署名データマップ問い合わせ:shomei@saishori-databank.org
080-6947-2491(担当:冨田)
青森県六ヶ所村の再処理工場は、トラブルに次ぐトラブルで今や本格稼動の目途はまったく立っていない。
特に高レベル放射性廃棄物をガラス固化する溶融炉では、白金属がノズル部分に詰まるトラブルが頻発し、これを解決しようとしているうちに炉そのものが損傷。
さらに炉にたまった高レベル廃液が漏洩、蒸発するなどの重大な事故を繰り返している。
結局日本原燃はまたもやアクティブ試験を来年10月まで延長すると発表した。
もうどうにもならない泥沼にはまりこんでいるわけだ。
根本的な問題は、国策として再処理政策を進めることにある。
再処理してつくりだしたプルトニウムを使う目処も一切たたないまま、ズルズルと莫大な資金を浪費することは止め、再生可能な自然エネルギーへの抜本的な転換にこそリソースを投入すべきだろう。
何より、これ以上海や空に放射能を放出することを許すことはできない。
今こそ、安全な水や食べ物を守るために、再処理工場の稼動を凍結させる時だ。
そのための運動を全国で展開し、盛り上げるために、署名活動が日本地図上で一目で分かるプロジェクトが始動した。
ぜひご協力を!
以下、転載。
「移行」を意味するトランジション。
このテーマを掲げた街づくりが全世界で始まっている。
トランジション・ジャパンのウェブサイトにはこう記されている。
トランジション・タウンとは、ピークオイルと気候変動という危機を受け、市民の創意と工夫、および地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会へ移行していくための草の根運動です。
パーマカルチャーおよび自然建築の講師をしていたイギリス人のロブ・ホプキンスが、2005年秋、イギリス南部デボン州の小さな町トットネスで立ち上げ、3年足らずの間にイギリス全土はもちろんのこと、欧州各国、北南米、オセアニア、そして日本と世界中に広がっています。
このお祭りが開催されるので、取材を兼ねて参加してみたい。
興味のある方はぜひどうぞ!
続きを読む: トランジション・夏フェス! 2009
今は10人ぐらいでやってるんですが、去年の4月ぐらいに浜岡町と御前崎町が合併して「御前崎市」となったんです。去年の4月時点で浜岡町が2万4千人ぐらい、御前崎町が1万2千人で3万6千人の小さな市が出来ました。
今まで原発の町だって誇らしげに言ってんですが、そういう原子力の町というイメージは今の時代イメージダウンになるんで、新しい市の名前も浜岡市でなくて御前崎市になった。御前崎市に浜岡原発がある。
そういう事からも、この10年の間に原発のイメージは随分悪くなってるし、特に東海地震の震源域にある原発だということで、色々なジャーナリストが警鐘を鳴らしてくれましたもんですから、私たちが5号機建設に反対した10年前と現在では、様変わりしている印象があります。
私たちの周辺で、先ほどもお話ししました嶋橋伸之さんという方がいました。25歳で発病して29歳で白血病で亡くなっちゃうんですが、この方がどういう仕事をやってたかというと、原子炉の下で中性子の測定モニターを点検の時に替えるんですね。
その仕事を専門的にやっていた若者なんですが、ある日、体がだるいとお医者さんに診てもらったら白血病だと。中部電力はその事実を認めてないんですが、先ほど言いました通り、亡くなった後に労災の申請で認められまして。
そんな話はいくらでもあるんです。私のすぐ近所に住んでいた、佐々木孝一さんと言う方も、亡くなってから遺族が裁判を継続中なんですが、上顎ガンという上アゴのガンだったんですね。歯が悪いのかとお医者さんに行っても血が止まらなくて、結局歯医者から紹介されて総合病院行ったらガンだと。
この方は元々秋田県出身の方なんですが、敦賀原発だとか島根原発だとかを経て、浜岡原発で20年くらい仕事をして、ある程度作業者を扱う「豊工業」と言う下請けの会社の社長になってたんですけどね、その方も5年前に亡くなっています。
もう一つ、チェルノブイリの新聞記者のお嬢さんが結婚で悩んでいるという話を先ほどしましたけれど、原発の作業者の子どもにも同じ事が起きてます。
ある看護婦さんに聞いたら、異常出産が非常に多いらしいんですよ。他の地域の病院の経験もあるその看護婦さんは、産婦人科でこんなに多数の障害を持った赤ちゃんを見たことがないと言っていました。
95年10月1日に、国は全国52機(当時)の耐震設計は全部妥当であるという指針を出してきたもんですから、5号機増設問題がぶり返しました。それで1年遅れで会を結成して、藤田祐幸さんの講演会が大成功となった。
私の近所に、浜岡原発で白血病になって亡くなった嶋橋伸之さんのお母さんが住んでらしたんです。私と私の連れ合いは、息子さんの闘病生活だとかをお母さんから聞いてたんです。島橋さんは息子さんが亡くなられた後に磐田ってところで労災認定を勝ち取る訳ですけども、その経過も私達はよく聞いてました。それに関わったのが藤田祐幸さんでもあったんです。
それから、浜岡原発で被曝をなさって、当時神奈川県で「全国被曝者の救済センター」をやってた原発の現場監督の平井憲夫さんがいらしたんです。ガンで亡くなられたんですが、その方を招いて同じ会場で講演会をやりましたが、その時もすごい人が集まったんです。
それで原発の現場が電力会社の言うような綺麗事ではなくて、「実はこうなんだよ」という裏の話も聞きました。「今まで聞いてる事とは違う、中電はウソをついていたんだな」という認識が出来てきた。私たちの会も200人ぐらいに膨れ上がったんです。
私達の町は、原発の労働者も沢山入ってくるようになってましたし、私の知っている友達だとか親戚だとか多くの人が原発の下請けの作業者になっていってました。他にも中部電力のガードマンになったり、何らかの仕事の関わりも出来てましたし、浜岡町自体も原発によって近隣の町村を凌駕するような巨大な財政力を持つようになった。
浜岡は静岡の県内でも裕福な自治体になっていて、他町からはずいぶんうらやましがられるような存在だったんですね。インフラも、不必要って言われるような道路とか建物とか、そういうのがどんどん建っちゃって、原発の恩恵って言いますか、そういうのを町民が実感するような事態になってたんです。
私自身は、自分が工場を経営していることもあり、色々な面を思いまして、原発が我々の生活にどれだけ豊かさをもたらしてくれたのかずっと疑問でした。
私は商工会の役員なんかもやってましたし、金融機関の理事なんかも、私が自営業だったので色んな役職をやらされました。そういう立場から見ても、町は豊かになっても我々の生活は何にも豊かにならないというのを感じてました。
私なんかは下請け工場ですから、仕事が欲しいって言ってもあまり関係がないし、仕事を貰うためには遠くの大手の会社まで貰いにいかねばならんと。
原発は、建設の時にはすごく景気が良くて、飲み屋の売り上げもどんどん伸びるんです。建設作業者が泊まる民宿なんかも潤うんですけれど、建設が終わるとポシャンとしちゃう。それこそ不景気になっちゃうんですね。
それを1号から2号、3号、4号とずっと繰り返してきた。原発が立地するところに支払われる電源三法交付金。これは国の税金から出るものですが、それに加えて中部電力から地元に支払われる巨額の保証金、協力金とかいう類のお金。それを有効に将来の蓄えとかに使えればいいんですけどね。
私は浜岡原発から1キロぐらいの所に住んでいます。炉心から1キロですね。
ですから毎日、地震の心配をしてるんです。もういつ来てもおかしくない東海地震、それと、それに伴って起こるであろう原発事故ですね。この二つの恐怖の中で暮らしていると言っても過言ではありません。
今日、京都のみなさんにお招きいただき本当にありがとうございます。私がこれからお話しする地元での活動は、それほど大した事は出来てませんが、浜岡原発の地元から色々な情報を日本国中に発信していきたいという思いで、この10年の間やってまいりました。
浜岡現地における全国集会が過去3回ありましたが、何人の方か、その時見かけた顔に今日のこの会場でお会いできました。その際は本当にありがとうございました。
浜岡原発の歴史と私の関わりを簡単にこれからお話をしていきたいと思います。
8月11日早朝に起きた駿河湾を震源とする地震は、御前崎の中部電力浜岡原子力発電所を直撃した。
今回の地震の規模はマグニチュード6・5で、マグニチュード8クラスと言われる東海地震の約200分の1でしかない。
にも関わらず、浜岡原発では深刻な被害が生じている。
地震により5号機原子炉建屋内で約250本ある制御棒のうち約30本の駆動装置が故障。
使用済み燃料を入れた貯水槽の放射能濃度が通常の50倍に上昇し、主タービン軸受け部の摩耗を示す警報装置が作動した。
タービン建屋壁面のひび割れも見つかっている。
観測された加速度は4号機が163ガル、5号機が426ガル。
同じ敷地内にある4号機と5号機の揺れがなぜこんなにも違うのか?
一番後に建設された5号機は、一番地盤の悪い場所に無理やり造ったからだろう。
いずれにしても、浜岡原発は東海地震の予想震源域の真上に建っている。
もし東海地震が起きれば、今回の揺れをはるかに上回ることは間違いない。
ただでさえ今回の地震で多数の被害を出しているのだから、少なくとも東海地震がくるまで、このまま運転を停止するべきだ。
8月11日早朝の駿河湾を震源とする地震の影響で、中部電力浜岡原子力発電所の4号機、5号機が自動停止したが、5号機の原子力建屋内の燃料交換エリアで、放射能レベルが高いことを示す警報が出た。
中部電力はモニタリングポストの数値に変動はないから外部への放射能漏れはないとしている。
しかし新潟県中越沖地震の際、1日で700年分の放射能を放出した東京電力柏崎刈羽原発7号機でも、モニタリングポストでは反応しなかった。
http://www.actio.gr.jp/2008/12/20063708.html
モニタリングポストのデータは当てにならない。
きちんと検証するためには、浜岡原発4号機と5号機の排気塔のフィルターのチェックを行うべきだ。
柏崎刈羽原発でも、排気塔フィルターから予想外の放射能が検出されたのだ。
中部電力はすみやかにフィルターをチェックし、正確な情報を公開すべきだろう。
万一情報を隠蔽すれば、二度と再び浜岡原発を動かすことはできなくなる。
昨年ツーリング洞爺湖で訪れた岩手県重茂半島。
重茂漁協の人たちはこぞって六ヶ所村再処理工場からの放射能排出に反対している。
重茂半島縦断の前夜、お世話になった方のお宅で漁業関係の仕事に携わる人から、実に印象深い話を聞きた。
「重茂漁協の人たちは合成洗剤も使わないし、網に藻や貝が付着するのを防ぐ薬も使わない。手間隙かけて海を守ってきた」
「漁師は、ウニの殻や昆布の端を海に棄てたら、摘発のため私服で張りこんでいる海上保安官に不法投棄の罪で逮捕される。海から出たものを海に戻すことすら罪になるのに、再処理工場からの放射能はなぜタレ流していいのか? こんな当然の疑問や怒りを漁師はみんな持っている」
「原油高騰で燃料費も高まり、今後遠洋漁業はどんどん苦しくなる。おまけに日本の食料自給率はとても低い。比較的燃料費がかからず、しかも日本人の重要なタンパク源を供給する沿岸漁業こそ何としても守らなければならないはず」
「ところが、現在の日本の政策はそれに逆行している。本当に国の政策は間違っている」
私はこの話を聞き、そして翌日訪れた重茂半島の素晴らしを目の当たりにし、本当にこの国のエネルギー政策や食糧政策を抜本的に見直すべきだと強く実感した。
重茂半島の美しい自然については、以下のページにツーリング時の様子を掲載。
http://www.ihope.jp/bicycle/tourtoyako/eighthday-1.html
http://www.ihope.jp/bicycle/tourtoyako/eighthday-2.html
重茂漁協の人たちがなぜ再処理工場に反対しているのか。
その想いがよく分かるビデオ(2008年11月29日に東京で行われたストップ再処理市民集会で上映されたもの)は必見!
リーマンショック以来の世界的金融危機により、米ゼネラル・モーターズ(GM)をはじめ多くの自動車会社が経営破綻した。
GMの破綻は、ガソリンを湯水のように消費するアメリカ市場に安住し、大型・高燃費車を販売し続け、小型・低燃費車の開発が立ち遅れた結果だ。
対照的に、トヨタが世界に先駆けて開発したハイブリッド車プリウスは、ここ数年アメリカで爆発的人気で、注文しても半年以上待たされるのが当たり前。
プリウスは世界的不況の只中でも、唯一売れ続けている。
オイルピークのなか、今後原油の値段は上がることがあっても下がることはない。
ガソリン価格は上昇を続けるから、ますますハイブリッド車や低燃費車は人気が出るだろう。
しかしどれほど性能の良い低燃費車を開発しても、販売台数を増加させる限り「ジェヴォンズのパラドックス」は避けられない。
(司会)
はい、ありがとうございました。それではこのまま質疑応答に移っていきたいと思います。何か質問あるかたいらっしゃいますでしょうか。何でもいいので...
(樋口さん)
無いよねぇ(笑)。こんなに詳しく言っちゃったら、何質問しようかって考えても案外無いんですよ。全国ネットでいくつかよくある質問の話をしましょうか。
まず、原発になぜ入れたのか、っていう話がよく出るよね。あの写真はどうやって撮ったんですかって。コレ一番多い質問だね。後、質疑応答でもこんなに詳しく話す人どこにいるんですかって。裁判が何百万で潰れたとか、金の話ばっかになるけど。
という事でね、被曝の暗黒部分ってのは皆さんの想像以上。何も考えなかったら、この国は良い国だね。社会問題考えなかったら、僕は良い国だと思うよ。頭パーで生きてたら。だってニートとかいって、働かないで85万人生きてるんだよ。俺なんか一生懸命やって、やっと生きてるってのにさ。なんだよって。おかしいね。
後、もう一つ言いたいのは、この国の有り様ね。60年代から高度経済成長に入ったのは良かったんですよ。それまでは貧しかったからね。俺なんか戦争終わった時は小学校2年か3年でしたよ。信州の山の中、食う物も無く、餓えて餓えて。
信州なんか沢山飯が喰えたんじゃないかと思ったら大間違い。冗談じゃねえや。国が一つの田んぼに対して何俵供出しろって命令来てるからさ、隠し通せなかったんだよね。親爺達も、テメエの息子だ娘だ、家族が皆餓えてるのによ、国にみんな出した。だから餓えてた、我々は。そんで、大きくなった時に「何だあの餓えは」って言ったら、「戦争だからしょうがないじゃねえか」って。
戦争のために餓えたんだぞ、じゃあ戦争反対するに決まってんだろ。なんか食い意地だけの戦争反対みたいだけどさ。人間、餓えの恐ろしさが一番辛いですよ。皆さんも、見た所タラフク飯を食ってますね。8時間寝てお酒飲んで。これじゃ困るのよ本当は。一度で良いから学生に経験してもらいたい。「餓えなさい、三日食うな」って。
さて、もう少し具体的に話をさせてください。
まず、被曝の原点はなんと言っても岩佐嘉寿幸さんです。1974年のことですから、もう30年も前にさかのぼります。被曝の事実を知って私は岩佐さんのところに行きました。彼は怒ってました。私以上に怒ってました。最初はうちの中に入れてくれませんでした。
「なんだ、オメーは! アサヒと同じか!」って言うもんだから、ぜんぜん分からない。それから「オメーは東京か」っていうから、「東京です」って答えると、「何やってんだ!」って言うんです。
「実は四日市公害の取材を7年やって本を出したんです。こういう問題を実はやらないでどっかに逃げようかと思ったんですが、岩佐さんの裁判に一度は触れておかなくてはならんと、それから考えようと思って」って言うと「そうか、じゃあ上がれ」って言ったんです。それで怒ってる意味が分かったんです。
ここに朝日新聞があります。1974年4月18日木曜日付け、「みんなの科学」欄。これ、何て書いてあったと思います? 「初の原子力炉被曝訴訟 謎だらけの皮膚炎」なんて書いてあるんですよ! まず、これを書いた記者を紹介しなきゃね。マスコミには、いろんなのがいるので。
朝日新聞科学部に、東大哲学科を出た大熊由紀子って、後に論説委員にまでなった人がいるんです。その後どこに行ったかと思って尋ねたら朝日新聞にいないって言うから、テレビ朝日の連中に調べてもらったら、大阪大学の教授になってるの。その女性が書いた記事です。
この記事で岩佐さん怒っちゃたんだよね。岩佐さんに取材なんかしてないんだよね。国側だけを取材したんだよ。こんな記者ありますか? いくら俺だってちゃんとしますよ。でもこの大先生、記者なのに一方通行。
これで私も狂っちゃたんですよね。東大の哲学科まで出た、朝日新聞の科学部の記者がこんな記事書いて、これで真実なんか報道できるわけないじゃないかって。実はここで腹が決まったんですよ。「よーし、俺がやってやろうじゃないか」って。なんの力も金も頭もないけどさ、やれるところまでやってみようと。
マスコミは今、大変ですから。広告料がなかったら自分たちの給料がでないんだから。そういうところに首を突っ込みたくないんですよ。みんな金ですよ。
原発に、そういう連中がみんな巣くってて、とんでもないことが起きてることをみんな知らない。これは私が勝手に作った問題じゃないですよ。
さっきの高校生、普通の労働者の5倍被曝して、それで一人が稼いだのが100万円くらい。で、みんなピンはねされてた。それで暴力団がやっていることが分かってきたんですよ。
暴力団の親方は、人間をもっと連れて来い、もっと連れて来いってあおっている。そりゃあもっとつれて来いって言いますよね。2万円を毎日ピンはねしてたらいいんだから。自分は、「どこどこに何人ですね、わかりました」って言って人を突っ込んでいればいいんだから。今でも同じですよ。
ついでに下請け労働者の作業内容も言って、本題に入っておしまいとします。それは、放射能の除洗作業です。ボロ雑巾で何もない床を拭くだけなんですよ。皆さん、想像してみてください。
僕のこの写真がスクープになったんですよね。撮っちゃいけないところで撮ったんですよ。誓約書を破って撮った写真です。そうしなきゃね、マスコミなんてみんな記者クラブで、「はい、ここ撮ってください」って言われたところを一人が行って代表撮影するだけ。これじゃあね、何も写せるわけないじゃないですか。
原爆投下で生みだされた大量の「死の灰」。
これが原爆投下から60年以上たった今でも細胞の中で放射線を出し続け、内部被曝の原因となっている様子を、長崎大学の研究グループが世界で初めて確認した。
さて、ついでだから、労働形態も知っておいてください。この前近代的な労働形態を。現代科学の粋を集めた原発で、いかに差別がひどいかということを知ってほしいんです。
まず、原発というのは電力会社、その下に元請けがあって、これが日本の経済を根底から支えている東芝であり、日立であり、三菱重工、住友です。これが労働組合を作ったら連合になる。連合は原発を造れと言うんです。「原発をやめろなんてとんでもない、我々の生活はどうなるんだ」と言うんです。
最初の頃、被曝労働の話をしたら、総評の連中、今の連合ですが、何だそりゃって言ってましたよ。連合はだめですよ。原発をやれと言ってるんですから。労働者が今や労働者を守らないとは何なんでしょう。許しがたいですね。
さて、話をもどしますと、今、原発は53基あります。1995年時点で53基です。僕は写真学校や、ジャーナリストの学校で学生たちに教えるんですが、学生に原発はいくつあるかときくと、大概は15基か、多くて25基くらいかなと返事が返ってくるんです。
さて、本題に入りましょう。先ずですね、小学校の授業のようなことから始めます。私は、ジャーナリストですんで、どなたにも分かりやすく話さなきゃならない。これは原点ですよね。
では、まず明治維新から始めましょう。ここから紐解けば簡単なんですよね。原発から始めちゃうから若い人はみんな、「もういい」という反応をしてしまうんですよね。そうじゃなくて、もっと面白い話をしなくちゃね。
皆さん、こんばんは。紹介を頂きました樋口です。よろしくお願いします。
私は三十数年間、被曝労働だけを追ってきました。原発の問題というのは様々ありますね。「もんじゅ」をはじめ、JCOの臨界事故や、核廃棄物問題とか、地震まで含めると様々ありますけれども、私にとって労働者の被曝問題はどうにも避けて通れませんでした。
それというのも、僕の被曝問題の原点は、この大阪なんですよ、皆さん。
2005年、大手機械メーカーのクボタはアスベストによる健康被害に関して衝撃的な発表を行った。
兵庫県尼崎にあった旧神崎工場の従業員や出入り業者計79名が、アスベスト(石綿)が原因で胸膜や腹膜に起きるがん「中皮腫」によって死亡したことを明らかにしたのだ。
クボタに続いて他のメーカーも続々と調査結果を公表、アスベスト被害の深刻さは全国を揺るがせた。
過去にアスベスト曝露を受けた作業員数は、全国で数百万人規模と推定される。
平均30年から40年の潜伏期間を経て発症することから、今後40年間に悪性中皮腫による死亡数は10万人に達する可能性がある。
これは1400人以上が感染し、500人をこえる死亡者が出た薬害エイズの被害をはるかに上回る深刻な事態だ。
続きを読む: 地震で倒壊した建物から飛散する大量のアスベスト
地球環境の危機的状況を訴え続けるアースポリシー研究所のレスター・R・ブラウンは、世界的な食糧危機が迫っていると警告している。
穀物1トンを生産するには、水1000トンが必要だ。
しかし、世界各地で深刻な水不足が起きている。
樋口健二は1937年、長野県富士見町に生まれた。
東京総合写真専門学校を卒業し、その後同校の助手を経てフリーカメラマンに。
この写真集には、1973年から1995年までに日本各地の原発建設地(予定地も含む)で撮影した写真が収められている。
それはまさに、日本の原発史の真実の姿をあぶり出すものだ。
続きを読む: 樋口健二写真集『原発』 隠された被曝労働者
2006年1月、ダボスで開催された世界経済フォーラムにおいて、石油メジャーや中東の国営石油会社のトップ、アメリカ政府の高官や大手保険会社社長などが参加したあるシュミレーションが行われた。
世界3カ所で同時テロが発生し、4カ月以上にわたって日量数百万バレル、世界供給量の約5%の原油が不足した場合、世界経済はどうなるのかをシュミレートしたのだ。
シュミレーションの結果、原油価格は一夜にして2倍以上に跳ね上がった。
それほど原油市場は逼迫しているのである。
続きを読む: 『祝島賛歌』スナメリが泳ぐ美しい海に上関原発はいらない
2005年8月末アメリカ東南部に上陸した大型ハリケーン「カトリーナ」は、ルイジアナ州ニューオーリンズなどに未曾有の被害をもたらした。
風速70メートル近い猛烈な暴風雨をもたらしたカトリーナの発生は、明らかに地球温暖化が原因だろう。
2005年1月イギリスBBCの科学番組「Horizon」は、「グローバル・ディミング」現象を特集した。
「地球薄暮化」などと訳されるこの現象は、大気汚染の影響で地球上に降り注ぐ太陽光線の量が減少したことを意味する。
前回のエコサイクルツアーの際には十分な時間をとって写真を撮れなかったので、今回は車で色々と回ってみた。
今年2月に岩手県盛岡市で開催された「六ヶ所村ラプソディ東日本・市民サミット」。
私も参加したが、これをきっかけに再処理工場をストップさせる大きなムーブメントが始まっている。
ぜひブログをご覧ください!
http://blogs.yahoo.co.jp/minacan6
「ぶんぶん通信」は、鎌仲ひとみ監督の新作『みつばちの羽音と地球の回転』の製作過程を伝えるビデオレター。
前日の冷たい雨とはうってかわって気持ち良い晴天。
八ッ場エコサイクルツアー2日目の後半は、川原湯温泉とは吾妻川をはさんで対岸となる林地区と川原畑地区を見学。
5月18日、御前崎市の中部電力浜岡原子力発電所4号機(御前崎市)にウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料が運び込まれた。
はるばるフランスからMOX燃料を運んできたのは輸送船パシフィック・ヘロン号。
ソマリア沖の海賊騒動では海上自衛隊まで派遣しているが、危険なプルトニウム輸送には護衛一つない。
浜岡原発では来年夏以降、MOX燃料を使用するプルサーマルを開始する予定だ。
九州・玄海原発でもプルサーマルが強行されようとしている。
この問題について輸送ルートとなったアメリカ領サモア選出米国下院議員のファレオマヴァエガ氏は、2009年3月18日、下院本会議に次のようなステートメントを提出した。
京都議定書では定められていなかった2020年までの温室効果ガス削減目標(中期目標)について本格的な議論が始まっている。
環境税導入などに一貫して反対し、CO2削減努力の足を引っ張り続けている日本経団連は、政府が検討している6つの案(1990年比で4%増~25%減)の うち最も削減幅が小さい「4%増」が合理的だと主張した。
それに対して斉藤環境大臣は正当な批判を行った。
「日本がそんな目標を出したら 世界の笑い物になる」
「技術を持った日本が後ろ向きの目標を出すことは、世界における 日本の立場をなくすもの」
2日目は未明から降り出した冷たい雨のなかのスタート。
前日の鴇沢さんのトラブルもあり、安全第一で川原湯温泉まで輪行することに決定。
本日午後2時からの判決公判は、わずか3秒。
「原告の訴えを棄却する」と一言だけ述べ、判決文も読み上げることなく裁判長は逃げるように法廷を後にした。
水戸地裁に続き、またしても司法は国の原子力行政の代弁者に成り下がった。
続きを読む: JCO臨界事故健康被害訴訟 東京高裁は住民の訴えを棄却
昨日東京地裁は、八ッ場ダム建設費の東京都負担を止めるように訴えた住民の訴えを退け、ダム建設にゴーサインを出した。
週末はこの八ッ場現地へエコサイクルツアーを行うが、現地の状況を直に見てきたい。
民主党は八ッ場ダム建設中止を掲げている以上、少なくとも次期総選挙まで八ッ場ダム建設関連工事は凍結されるべきだ。
2007年7月の新潟県中越沖地震で重大なダメージを受け停止していた東京電力柏崎刈羽原子力発電所7号機の運転が再開される見込みとなった。
新潟県の泉田裕彦知事と県議会が、運転再開を容認したからだ。
マスコミはこぞって「夏の電力需要増加を前に」と東電側の説明をそのまま掲載しているが、昨年も一昨年も真夏のピーク時すら停電は起きなかった。
政府や電力業界は、「温暖化対策のために原発の稼働率を上げることが必要だ」と主張するが、高速道路料金を値下げしてやたらと車を走らせようとしながら温暖化対策はないだろう。
原発の危険性を立地地域住民が切実に訴えたパンフレット『浜岡原発の危険・住民の訴え』(実践社)の「発刊にあたって」で、「浜岡原発を考える会」の伊藤実さんは次のように訴えている。
「原発立地にあたっては、活断層を避け、将来にわたって地震が起こらず、地盤の強固な場所を選ぶというのが世界の常識だ。ところが、マグニチュード8以上の東海地震が必ず起こるとされ、泥岩砂岩の軟弱地層でもある相良層の上に、浜岡原発は建設され稼動中である。この事実は近年、私たち周辺住民のみならず国内外の多くの人々に認識され始め、『ハマオカ』が第2のチエルノブイリになる危険性が指摘されるようになってきた」
世界風力発電協議会(GWEC)は、2005年12月時点での世界の風力発電事情を発表している。
その時点でドイツの風力発電能力は1842万キロワット、100万キロワット級原発18基分の発電能力。
これにスペインの1002キロワット、アメリカ914万キロワットが続いている。
注目すべきなのは、2005年の1年間に世界で新設された風力発電能力は、大型原発10基分に相当する1176万キロワットにも上っていたこと。
ピーク・オイルが現実のものとなるなか、世界中でバイオ燃料の開発が進められている。
しかしエネルギー問題の核心はEPR(Energy Profit Ratio)にある。
バイオ燃料を製造するために投入したエネルギー量よりも、生み出されたエネルギー量が少なければ、本質的には何の解決にもならない。
言うまでもなく、バイオマス・エタノールのEPRは石油(中東最大のガワール油田の初期は60にも上った)とは比較にならないほど低く、サトウキビで、0・8~1・7、トウモロコシも1・3、トウモロコシの残渣からでも0・7~1・8と言われている。
続きを読む: ピーク・オイルは世界の食糧危機を加速させる
2005年2月17日付のイギリス・インディペンデント紙によると、NASAゴダード宇宙研究所所長のジェームズ・ハンセン博士は次のように発表した。
「新しい衛星データの分析から、グリーンランドの氷冠が、科学者たちが恐れていたよりはるかに速いペースで溶けており、気候変動に甚大な影響を与える可能性がある」
続きを読む: 地球の両極の氷が融け始めている!?
2006年6月、アメリカの「憂慮する科学者同盟(UCS)」は、「核の綱わたり 教訓とされなかった原発の1年を越える操業停止」と題したリポートを発表した。
リポートでは、アメリカの原発130基の運転実績を分析。過去40年間に「安全性の回復のための1年を越える操業停止」は51回も発生しており、いつ重大事故が起きてもおかしくない状況だと警告を発した。
今日は取材で第3回エコビレッジ国際会議TOKYOに参加。
http://begoodcafe.com/main/
メイン会場の東京ウィメンズプラザのホールには、たくさんの参加者が詰めかけていた。
青森県六ヶ所村にある日本原子力燃料の再処理工場ではアクティブ試験が続いている。
原発から出る使用済核燃料を再処理し、その中にわずかに含まれるプルトニウムを高速増殖炉で燃やして利用しようという核燃料サイクル政策は、これまで日本の原子力政策の中心に位置づけられてきた。
しかし、肝心の高速増殖炉は「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故以降、実用化の目処がますます遠のいている。
何より、再処理にかかる費用が莫大なため、他の国は再処理から撤退し、原発で燃やした使用済燃料をそのまま貯蔵管理する直接処分が世界の趨勢だ。
日本では、「資源小国」であることを理由に再処理政策が強引に推し進められてきた。だが、そもそも再処理は経済的に採算性がとれないことは早くから指摘され、議論されていたのだ。
アメリカのエネルギー省(DOE)は4月20日、使用済み核燃料の商業用再処理施設や高速炉の建設計画の中止を発表した。
ブッシュ前政権が核拡散防止のために打ち出した「国際原子力パートナーシップ(GNEP)」のプロセスのうち、アメリカ国内のものは事実上困難となり、アメリカは核燃料再処理から撤退することになる。
4月15日に放送されたクローズアップ現代。
取り上げたのは再生可能エネルギーとして注目を集める地熱発電の開発状況。

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