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ツーリング洞爺湖13日目 世界初のフルMOX計画=大間原発の敷地内に建つ「あさこはうす」
ツーリング洞爺湖13日目の7月1日、朝5時過ぎに杉山さん宅を出発して大間を目指す。
むつ湾側から津軽海峡側に抜けて海沿いの道に入ると、目の前に北海道が見える。
ついに北海道が目の前に現れたと一同感激して記念写真。
ここもまた美しい海が広がっている。
そして下北半島最北の大間へ。 この5月に着工された大間原発敷地内に建つ「あさこはうす」をぜひ訪れたくて、所有者の小笠原厚子さんと待ち合わせ。
すでに海沿いの広大な土地が買い占められ、工事も始まっているが、その敷地のなかに伸びる砂利道がある。 周囲をフェンスで囲まれ、入口にはガードマンが常駐している。かつての三里塚用地内を彷彿とさせる風景だ。
その入口で厚子さんとドッキング。近くの実家から自転車で来た厚子さんは、斎藤さんのサイクルトレーラーを見るなり「それいいね!」と気に入った様子。
楽しく会話しながら15分ほど歩くと、目の前に青い海が広がる。そして原発敷地のほぼ真ん中に建つ「あさこはうす」が見えてくる。
まずは厚子さんから色々と説明をうける。
30年近く前、ここに原発を建設する計画が発表された。当初は地元の漁師もみな反対したが、徐々に札束で買収されてしまう。 しかし厚子さんの母、熊谷あさ子さんだけは絶対に土地を売らなかった。大間まぐろが獲れる「宝の海」を子どもたち、孫たちに手渡したいと、10億円の大金を積まれても応じなかった。
村八分にされ、様々な脅しや嫌がらせのなかでも土地を売らなかったあさ子さん。3年前に不慮の事故で亡くなったが、厚子さんはその遺志を引き継ぎ、原発敷地の真ん中にある1万平米近い土地を守っている。
原発の建設計画は大幅に遅れ、原発の炉心は当初の計画から数百メートル移動を余儀無くされた。しかも予定地のど真ん中に住居がある。にも関わらずこの5月に着工が許可された。
このままでは放射線管理区域など設けようもなく、今後厚子さんが被曝することは目に見えている。
小奇麗なログハウス。
壁には、「自然を大事にして、この海を守っていけば、将来どんなことがあっても生活できるべ。大金なんかいらない」とのあさ子さんの言葉を記したカレンダーが飾られていた。
※あさこはうす周辺の様子を携帯動画で。
http://www.ihope.jp/20080701asakohouse.3GP
厚子さんと話をしているところへ、前夜お世話になった杉山さんがバスで到着。
みなで記念撮影し、大間から函館にフェリーで渡るために大間港へ移動。 厚子さんと別れを惜しみ、「また必ず来ますから」と約束して船に乗った。
港を離れる船から振り返れば、美しい大間の海が広がっている。しかしここにもまた、人権も環境も無視して原発が建設されようとしている。
事業主体の電源開発は、通常の原発の運転実績すらない会社だ。それが世界でも初となる危険なフルMOX原発を造り運転するのだ。
これが温暖化対策の名の下で進められる原発推進の本当の姿だとあらためて実感し、怒りがわいた。
昼過ぎに函館に到着し、早速国会前の申し入れで紹介議員になっていただいた民主党金田誠一議員の事務所を表敬訪問。 金田議員は大間原発に反対し、自然エネルギーの普及を訴えている。 事務所のみなさんと記念撮影し、その後函館YWCAへ。
地元函館で大間原発に反対している市民の方々と交流。 ちょうどツーリング洞爺湖がスタートした6月19日、大間原発の原子炉設置許可処分に対する「異議申立書」が経済産業省原子力安全・保安院原子力安全審査課に提出された。
全国から集まった申立人4541名のうち、2154名は函館市民だ。中心となった「大間原発訴訟の会」は、工事中止を求める民事訴訟の準備も進めているらしい。
布にメッセージを書いていただき、強い日差しのなかで記念撮影。
函館お薦めの飲み屋も紹介していただき、その夜はそれぞれ函館の夜を楽しんだ。
この日の走行距離は青森での55キロと函館での10キロで合計65キロ。
