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ツーリング洞爺湖5日目 牡鹿半島コバルトラインの激坂を越え女川原発へ
6月23日(月)、前日丸1日休養をとったツーリング洞爺湖5日目。 宿を提供してくれた「わかめの会」の野村さんは、午前5時頃から朝食を準備してくれた。ありがたき幸せ。 一同お礼をして野村さんの自宅前で記念撮影し、午前6時過ぎに出発。
この日の宿を提供していただくのは石巻の武藤北斗さん。「わかめの会」のメンバーであると共に、「地球とともに」で活躍している。 http://blogs.yahoo.co.jp/chikyuutotomoni
この日は東北電力女川原発へ午後2時に申し入れの予定。女川原発は牡鹿半島の先のほうにあり、申し入れ後は再度石巻に戻ることになる。
ということは、斉藤さんのサイクルトレーラーや私たちの重い荷物をわざわざ女川原発まで運ぶ必要はない。そこで途中で武藤さんに合流し、サイクルトレーラーなどを預かっていただくことに。
仙台から石巻までは比較的平坦な道が続く。午前9時半頃には石巻で武藤さんに荷物を預け、いよいよ女川原発を目指す。写真は石巻の橋の上から。
そして午前10時半に女川漁港の魚市場食堂で早めの昼食。 心なしか斉藤さんの顔色がすぐれないのは、いよいよ待ち受けるリアス式海岸へのプレッシャーだったのか・・・ 確かにその不安は的中した。しかもその責任の大半は私にあったのだが・・・
実は前夜野村さん宅で飲みなおしながら、女川原発までのルートを野村さんと相談。
地図上には、牡鹿半島の海岸線を回るルートだけでなく、半島の尾根を走るコバルトラインが記されていた。
「これのほうが距離が短そうだし、海岸線のアップダウンよりは楽じゃない?」 女川原発に車で行ったことのある野村さんの「そうだと思うよ」の一言で、私はコバルトラインを行くことに決めたのだ。
昼食を済ませた私たちは、いよいよこのコバルトラインに突入した。その途端に、信じられないような激坂が延々と始まったのだ。 ツーリング洞爺湖スタート後に始めて遭遇するハードなヒルクライム。「これが噂の三陸リアス式海岸か!?」と悲鳴を上げながら、それでも午後2時の申し入れに遅れるわけにはいかないと、私たちは必死の思いでペダルをこぐのであった。
その分一気に展望は開けたが。
私と横山さんはさすがにかなりの箇所を自転車を降りて引いて上ったのだが、斉藤さんは黙々とMTBで上り続けた。さすがだ。 どれだけの激坂であったかは、標高プロファイルを見れば一目瞭然。 なんと海岸から一気に300メートル登坂したことが分る。
これだけの高度を一気に上るのは、さすがにハード。写真では無理矢理笑っているが、本当は泣きそうな思いなのであった。
それにしても、原発は人里離れた場所にあるという当たり前の事実を、あらためて思い知らされたのである。
その後は上った分の位置エネルギーをフルに活用し、コバルトラインを時速○○キロで一気に下り女川原発のすぐそばまで到着。
ところが、申し入れ場所のPR館は原発を見下ろす山の上にあったのだ。しかもこの坂がまた信じられない勾配。
標高プロファイルの最初のピークの後に再度のピークがあるのがそれ(ちなみに3番目のピークはPR館からの帰路、最初に道を間違えて上り返したことによる)。
ほとんど4キロ近い坂道を自転車を引いて上り、やっとの思いでPR館に着くころには冷たい雨が降り出し、私たちが到着後には本降りになった。「泣きっ面に蜂」とはこのことだ。
東北電力さんの配慮で応接室に通してもらい、温かいお茶をいただく。斉藤さんはソファーにぐったりと沈み込んで、しばしお昼寝。 午後2時からの申し入れでは、他の施設同様、原発の耐震基準を見直すように申し入れた。
同時にヨーロッパなどで急速に普及している自然エネルギーの導入や購入増大を要望すると、次のような答えが。
「ヨーロッパは地続きで電力網がつながっており、全体のパイも大きいから風力などを導入しても安定供給にそれほど影響はない。しかし日本の場合はそもそも市場規模が小さく、そこに風力などを大規模に導入すると周波数などの影響で全体の電力供給の安定性に支障をきたす恐れがある」
東北電力はその限りで最大限風力発電の電気を購入していると説明されたが、こうした技術的な問題は初めて聞いたので、内容的に今後検証してみたい。
こうして無事申し入れを終了して、帰りは海沿いの道を女川町まで戻る。何ヶ所も大きなトンネルがあり、それほどのアップダウンもなく漁港に戻る。どう考えても海沿いの道のほうが楽だった・・・
恨めしそうに私を眺める横山さんや斉藤さんに対し、「いや~、明日からのリアス式海岸へ向けていいトレーニングになりましたね」と誤魔化す私。
女川町からその日の宿までの最後の行程もなかなかハードだった。泊めていただく武藤さんのお父上の自宅は東松島。それでもなんとか午後5時過ぎには到着。
余りにも立派な旅館のような建物に驚き、庭でのバーベキューパーティーに舌鼓。 武藤さんご一家の温かいおもてなしと美しい夕焼けが、激坂を含む139キロを走破したハードな1日を最後に癒してくれたのであった。
