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NHKスペシャル『女と男 最新科学が読み解く性』第3回「男が消える?人類も消える?」縮小を続けるY染色体は完全に消滅する運命にある
NHKスペシャルこのシリーズの最終回は、実に衝撃的な内容。
番組紹介には以下のようにある。
性染色体がXXなら女、XYなら男。この基本そのものが大きく揺らいでいます。
じつは、男をつくるY染色体は滅びつつあるのです。
さらに、Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しいのです。
こうした性システムの危機に、私たちはどう対応すべきなのでしょうか?最終回では、いわゆる試験管ベビーが生まれて30年、生殖技術をめぐる最前線をたどりながら、現在、性の揺らぎが引き起こしているさまざまな影響を追います。
私も初めて知ったが、驚くべきことに男性のY染色体はどんどん小さくなっている。
それに伴い、1億6600万年前には1000以上あったY染色体中の遺伝子の数は、現在では78にまで激減。
元々同じ大きさ、遺伝子の数だったXと比較すれば、いかに縮小してきたのかは明らかだ。
この減少は、Y染色体が単独でコピーを繰り返すがゆえに不可避。
コピーミスを修復できないから、500万年から600万年後には、Y染色体は完全に消滅することになる。
加えて、人間の精子の質や濃度も急激に低下している。
チンパンジーの精子と比較すると、濃度もその活動の活発性も歴然と違うことが分かる。
そしてフィンランドでは、2000年に入ってからのわずか5年間で、精子の濃度が27%も低下した。
原因は不明だが、90年代には環境ホルモンによる生物の生殖機能異変が問題になった。
人類は、あらゆる汚染を拡散させることでその被害をごまかし続けてきた。
しかし地球は有限である以上、汚染は確実に環境に蓄積し、そして私たち自身へと跳ね返ってくる。
環境ホルモンの危険性を訴えた『奪われし未来』の最後の一節。
手遅れにならないうちに、私たちは本当の知恵を身につけなければならない。
未来への道行きで肝に銘じねばならないのは、人類がいままさに無視界飛行中であるという事実だ。
人類はいま、地図をもたず、何の誘導もないまま霧をかき分けて飛んでゆかねばならない。いま何よりも大切なのは、地球上にすむ一人一人がこの問題を真剣に考え、論じ始めることだ。
子供達が合成化学物質にさらされることなく、安全に生まれてこられるような未来をつくるには、科学技術と専門技術がぜひとも必要だ。
けれども、人類の幸福と生存にとって何より大切なのは、いかに知識が豊かになろうとも、知らないことはまだまだたくさんあると悟る知恵だろう。この心得がなかったために人類は途方もない危険に身をさらし、生死に関わる賭博にまで手を染めるはめになってしまったのだ。
この賭博の儲け金は途方もなく高額である。
だから、われわれ人類がよりよく状況を理解できるようになったいまこそ、もっと用心深く勇気を持つべきだ。これこそが、子供達の未来を守る親の義務なのである。
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