Ecology
原発は本当に温暖化対策に役立つのか?
鳩山政権は温暖化対策基本法案を閣議決定した。
そのなかには原発推進が明記されたが、そもそも本当に原発は温暖化対策になり得るのか大いに疑問だ。
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんは、「終焉に向かう原子力と温暖化問題」と題して以下の小論を発表している。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/JCC100119.pdf
このなかで小出さんは次のように指摘している。
原子力を推進する人たちも、原子力発電を行うためにはさまざまな工程で二酸化炭素を放出することを認めています。ただし、彼らは、ライフサイクル全体を含めての評価なるものを行い、原子力が放出する二酸化炭素は火力に比べれば、はるかに少ないし、太陽光や風力に比べても少ないと主張しています。
その評価を行ったのは電力中央研究所で、(略)この研究では、1kWh の発電をするごとに、石炭火力発電所なら975g の二酸化炭素を放出するのに対して、原子力発電では22gで済んでしまうということになっています。これが本当なら、53g の太陽光発電、29g の風力発電に比べても、原子力は二酸化炭素放出量が少ないことになります。
もしこの数字が本当なら、「原発は温暖化対策の切り札」と政府や電力会社が宣伝するのにはそれなりの根拠があることになるが、果たしてどうなのか?
上記の小論で小出さんは詳細にこれを批判しているが、きちんとした中立的研究機関が国民に正しいデータを提供していないことが最大の問題ではないか?
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