Ecology
原発16基分の再生可能エネルギーが眠る日本の河川 環境負荷の少ない水路式ミニ水力発電こそ持続可能
2006年3月12日、岐阜県恵那市の中部電力奥戸水力発電所を見学した。
ここは1920年に発電を開始した水路式ミニ水力発電所。 阿木川に設置された取水口からは、川沿いに1・8キロの水路が伸びている。
この1・8キロで生じる30メートルの落差を利用して発電を行うシステムで、急峻な地形が多い日本の河川だからこそ可能な発電方式。
水路の先端、阿木川と木曽川が合流する地点に奥戸発電所はある。左手奥には大井発電所が見える。
日本の河川には、経済的に開発可能な水力は約1600万KWあると試算されている。
つまり原発16基分もの再生可能エネルギーが眠っているわけだ。
環境を破壊する大規模なダムを建設しなくても、環境負荷の少ないこうした水路式ミニ発電を有効に活用すれば、原発に依存する必要もない。
発電した電気を地元に配電すれば、長大な送電線によるロスも少なくなり効率的だ。
なぜ国や電力会社はこうした技術開発を進めないのか?
答えは簡単。大規模なハコモノでないと儲からない人たちがいるからだろう。
日本では、電力会社は莫大な資金を投入して原発を造れば造るほど儲かる仕組み。
その分をすべて電気料金に上乗せ可能なのだ。
しかし、今後石油もウラン燃料も高騰の一途をたどることは間違いない。
その矛盾をすべて国民に押し付けて電力会社だけが儲け続ける仕組みは、早急に是正されなければならない。
なにより地震大国の日本で原発を稼働させれば、原発震災のリスクは高まる。
膨大な放射性廃棄物をどこに処分するのかすら未だ決まっていない。
無駄なダムや道路以上に、原発のリスクや経済性について徹底的に議論されるべきだろう。
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