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北鎌尾根から槍ヶ岳へ(2)北鎌沢~北鎌沢のコル~独標 奇跡の落石回避

2009年6月24日 08:50 | コメント(0) | トラックバック(0)
 北鎌沢出会いでキャンプした翌朝、いよいよ北鎌尾根アタックの日。
 天候はまずまず。
 
 前日の合戦尾根とは違い取り付きは沢登りとなるため、明るくなるのを待って午前5時過ぎに出発。

 北鎌沢を少し登ると右俣と左俣に分岐する。
 右俣に入り、基本的に右へ右へとルートをとって登る。 

kitakama-7.JPG 最上部では、中央の島状部を越えると、稜線へ出るルートへとつながり、間もなく北鎌沢のコルに出た。 

kitakama-8.JPG 下見の段階では、ここから独標までのルートはほとんど問題ないと踏んでいた。
 ところがである。
 50人以上が連なっての登坂となるとまったく意味が違っていた。

 落石である。
 北鎌尾根は1998年の地震のためか各所でルートが崩壊しており、ガレもやたらと多い。

 一か所、ほとんど崩壊しかかった場所を慎重にトラバースしなければならず、その上は大きく巻きながらルートが続いていた。
 50人近くいるから渋滞となり、待機している最中にアクシデントが起きた。

 突然上の方のルートから軽自動車のタイヤほどの大きさの岩が落ちてきたのである。
 上を歩く誰かが落石をしたのが原因だ。

 私は斜面をすべり落ちてくるその石を見て、「ラ~ク!!」と大声を挙げた。
 石が落下していく先には、渋滞のためザックに腰掛けて休んでいる友人がいた。

 今でもスローモーションのように覚えているが、彼は私の声を聞いて座っていたザックをひょいと自分の頭の上にかぶせて防護姿勢をとった。
 その瞬間、そのザックに落ちてきた石がドサッと当たった。
 彼は一瞬よろめいたが、ガードは完璧だった。
 石はそのまま谷底に落ちていった。

 今思い出してもぞっとするが、あの時、彼がとっさにザックで頭を防御しなかったらどうなったんだろうと、血の気が引く。
 北鎌尾根に入る際には、最低限ヘルメットは必要だし、そもそもこんな大人数でアタックすべきではないと痛感した。

 彼のとっさの判断と奇跡に救われ、なんとか独標が見える位置まで進んだ。 

kitakama-9.JPG 天候は晴れで気持ちいい。 

kitakama-10.JPG まさに北鎌尾根の醍醐味を満喫する。 

kitakama-11.JPG しかし、本当の核心部はこれからだった。 
 
 

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渡瀬義孝 2008年洞爺湖サミットの開催に合わせ自転車で東京~洞爺湖~札幌1500キロを走破したツーリング洞爺湖に参加。持続可能な未来へ向けエコロジーでリベラルなライフスタイルを! yoshitaka@ihope.jp

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