Aikido
オバマ大統領がハエを撃退 ハチならば物凄い心身能力だが
オバマ大統領がテレビに出演中に、自分の手の平の上にとまったハエを叩き落として話題になっている。
以前から私は、オバマの身体能力は武道論的に見ても極めて優れているのではないかと感じていた。
彼の身体はスラリと伸び中心線がしっかりとしている上に、全身が脱力して余計な力が入っていない。
肩をいからせていたブッシュ前大統領とはまったく異なるしなやかさを体現している。
その上での話だが、武道論的に言えば、ハエを叩き落とすのは簡単である。
なぜなら、たとえ失敗してもハエが襲ってくることはない。
宮本武蔵は飛び回るハエを箸でつかんだと言われる。
中学、高校時代に私は吉川英治の『宮本武蔵』に夢中になり、7~8回ほど読み重ねたが、そのなかに記されていた記憶がある。
これが本当ならすごい話だが、手の平の上のハエを叩き落とすぐらいなら、反射神経、運動神経が優れた人なら造作ないだろう。
問題は、叩き落とす相手がハエではなくハチの場合である。
もし失敗すればハチは逆襲してくるかもしれない。
そう考えた瞬間に、人間の身体能力のパフォーマンスは一気に低下する。
ハエなら何の問題もなく繰り出せる手が、緊張でこわばり、手元が狂う。
まさに武道が目指す究極の壁はそこにある。
ハチどころか命がけの瞬間に直面しても、まるでハエを払うかのような身体パフォーマンスを維持できるかどうか。
そのためには、単に筋力や瞬発力を鍛え、技を磨くだけでは不十分なのだ。
精神的な修行を積み重ねない限り、生死を賭けた場面では技も力も出し切ることはできない。
合気道の稽古を通じながら、果たしてその道を歩むことができるのかどうか?
日々模索中だ。
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