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『ヒトラー ~最期の12日間~』自己愛性人格障害が引き起こした哀れな最後

2009年5月29日 15:49 | コメント(0) | トラックバック(0)
 タイトルそのままに、ヒトラー最後の12日間を描いた映画だ。
 人格障害に陥った指導者に導かれた国や組織が滅びていく様子は、多くの人にとって全くのヒトゴトではあるまい。

 会社の上司や社長が滅茶苦茶な言動をするのに泣かされている人は多いだろう。
 ただし最近はパワーハラスメントの概念も定着しており、酷い場合には法律的に訴えることも可能だ。

 ところが、ヒトラーに見られた「自己愛性人格障害」は、言葉通りの明確な疾患。
 患者には適切な治療を受けてもらうしかないのだが、病気が病気だけに本人にはまったく自覚症状がない。

hitler-2.jpg 一般に誇大性(空想または行動における)、賞賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期に始まり、種々の状況で明らかになると言われ、以下のような規定、及び指標がある。

 以下のうち5つ(またはそれ以上)で示される。

(1)自己の重要性に関する誇大な感覚(例:業績やオ能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)。

(2)限りない成功、権力、才気、美しき、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。

(3)自分が特別であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達に(または施設で)しか理解されない、 または関係があるべきだ、と信じている。

(4)過剰な賞賛を求める。

(5)特権意識つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。

(6)対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。

(7)共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。

(8)しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。

(9)尊大で傲慢な行勤 または態度。

 ちなみに私はこの指標のすべてがどんぴしゃりと該当した人を知っているが、何より大変だったのは周りにいる人だ。

 次々と精神的な病になり、嫌気がさして去って行った。
 にも関わらず本人は一切反省しない。原因は常に「自分以外の誰か」にあると固く信じている。
 かなり深刻な被害妄想も抱いていた。

 もともと思い込みが強く、権力志向な人ほどこの障害にかかりやすいのだろう。
 そしてそんな強烈な人格は、ドメスティックな集団の中では政治的な権力に接近する可能性が強い。
 まさにヒトラーはその典型だった。

hitler-1.jpg 指導者が人格障害に陥った場合、その組織の崩壊を回避するにはどうすればいいのか?
 国家だけでなく、企業やあらゆる組織にそんなリスク・マネジメントが問われているのかもしれない。

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